2016年9月号

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FB Girlsが行く!! ~元気娘がアマチュア無線を体験~

<第2話>元気娘、真夏のリベンジ&初体験!!

●ミーの4アマ受験リベンジ!!

5人のGirlsの中で、ハムフェア会場にひとり緊張した表情でやってきたのがミーです。先月、「関西アマチュア無線フェスティバル(KANHAM)」の会場で行われた4アマの国家試験では、メンバーの中でただ1人不合格になってしまい、ハムフェアで行われる臨時国家試験でのリベンジを誓っていました(詳しくは第1話をお読みください)。

KANHAMの試験から数日後、ミーはエリーと出題された問題の答え合わせをしてみたら、あと1問合っていれば合格だったことがわかりました。

「1問差で不合格なんてアリエナイ!! 次は絶対に合格して、みんなに追いつかなくちゃ!」とリベンジを誓い、それから毎日、片時も問題集を離さずに勉強したそうです。

ハムフェア会場の近くに設けられた、臨時国家試験の会場には朝一番で到着。何度も参考書を見直していました。

そして試験が終わって約1時間後、待ちに待った合格者の番号が発表されました。ミーが自分の受験票を握りしめて、廊下に貼り出された紙に近づきます。

ミー「あ! あった! あった!! あった~!!!!」

自分の受験票と合格者の番号を何度も見返して、そのたびに声が大きくなっていきました。その様子を後ろから見守っていたFB Girlsの4人とMasaco先輩もホッとした様子です。

Masaco先輩「おめでとう、よかったね!」
レイ「やったねリベンジ!!」
ユウ「おめでとう!!」
エリー「頑張ったね…」
エリーはちょっと涙ぐんでいました。

ミー「これでみんなに追いつきました。ありがとうございました」
あーちゃん「じゃあ、みんなで美味しい物でお祝いだ~!!!」

無事にリベンジを果たしたミー、本当によかったですね。

●アマチュア無線の初交信を体験!!

KANHAMの試験で4アマに合格したレイとユウ、同じく3アマの試験に受かったあーちゃんとエリーには、ハムフェアの直前に無線従事者免許証が届きました。でもレイとユウはアマチュア無線の交信は未体験ですし、あーちゃんとエリーも3アマ資格での運用はしていません。

そこでMasaco先輩は、ハムフェア会場の特別記念局(8J1HAM)で、それぞれの4アマ、3アマとしての“初体験”を提案しました。もちろん4人もノリノリで「面白そう!」「やりたい!」と言いました。

8J1HAMの運用はJARL会員でなくてはいけません。JARLスタッフの方から案内を受け、レイとユウは会場内のJARLブースで准員の入会手続きを行いました。会場限定の入会記念グッズも受け取ってホクホク顔です。

あーちゃんとエリーはすでにJARL会員です。会員証と3アマの免許証を出して運用手続きを行いました。

2人が運用するのは7MHz帯。Masaco先輩と一緒に、50W機のIC-7300Mが設置されたコーナーに行きました。

あーちゃん「なんだかドキドキするね」
エリー「うん・・・」

記念局の運用はKANHAMでもしたことがある2人ですが、HF帯で50W運用というのは初めて。ちょっと勝手が違う雰囲気を感じて顔を見合わせていると、Masaco先輩が声を掛けました。

Masaco先輩「なあに、2人とも。ドキドキしてるの!? じゃあ、私が先に温めておいてあげるわね」

そう言うと「CQ、CQ、こちらは8J1HAM、ハムフェア2016会場です」と軽快にCQを出し始めました。それに気付いた局が一斉にコールを始め、とたんにパイルアップになります。

Masaco先輩「JA2の方、もう一度お願いします」「…ありがとうございました、こちらのオペレータはMasacoと申します。またよろしくおねがいします」

Masaco先輩が5分ほど運用を行い、パイルアップが安定してきたところで、いよいよオペレーターの交代です。最初はあーちゃんから。

あーちゃん「オペレータ交代しました。こちらは8J1HAM、お聞きの方がありましたらお願いします」

Masaco先輩がテキパキと交信していたのを聞いて、あーちゃんもそのペースを真似しながら運用を進めていきます。そして10分ほど交信したところでエリーと交代。エリーも10分間頑張りました。

エリー「コールサインがZで始まる方、お願いします。こちらは8J1HAM!」

初めての50W運用、あーちゃんは「交信が終わるとすぐ呼んでもらえて、全然途切れないんです」、エリーは「こっちから送る信号リポートと、もらうリポートがだいたい同じで、“電波が飛んでるなあ~”って感じました」という感想でした。

いよいよ次は、初めて電波を出す4アマ組の2人、レイとユウの体験です。ID-5100を使って430MHz帯のD-STARに出る予定です。

Masaco先輩「“どうしよう、ちゃんと交信できるかな?”って思っているでしょ?」
レイ「はい」
ユウ「はい」
Masaco先輩「そこで、強力な助っ人をお呼びしました。ジャジャン!!」
藤田さん「こんにちは、初めまして」

現れたのはピンクのポロシャツを着た男性。「彩の国 D-STAR HAM CLUB (JQ1ZGY)」のメンバーの藤田さんです。藤田さんは、これまでにも多くの初心者のD-STAR初交信をサポートしている“お助けマン”で、Masacoさんが絶大な信頼を置いています。

まずレイが運用席に座りました。

藤田さん「そうしたら、呼んできた局のコールサインは私が書き取って教えますから、最初にCQを出してみましょう。マイクを握って、この紙を読んでね」

レイ「はい。“CQ D-STAR、こちらは8J1HAM、ハムフェア会場です”」

レイはちょっと緊張気味でしたが、ハムフェア会場に設置された臨時レピータでCQを出しました。会場周辺にいる局がどんどん呼んできます。藤田さんはコールサインを聞き取って、すばやくメモを作ります。

藤田さん「では、この局に呼びかけて」
レイ「はい。“JP1***、こちらは8J1HAM、メリット5で入感しています、どうぞ”」

レイはなかなか上手です。たぶん相手局は“免許取得後の初交信”だとは気付かなかったと思います。

お次はユウの番。ユウも負けずに元気にマイクに向かっています。

数局との交信が終わり、「ほかにお聞きの方ありますか?」とアナウンスしたら「JP3JZK」という声が聞こえてきました。そう、エリーです! 気付かないうちに運用コーナーを離れ、自分のID-51でユウのCQに応答したのです。

ユウ「JP3JZK、こちらは8J1HAMです、どうぞ」
エリー「8J1HAM、こちらはJP3JZKポータブル1。メリット5で入感しています。オペレーターはエリーと言います。どうぞ!」
ユウ「あー!! エリーさん、どうもありがとうございます!」

緊張していたユウの顔がほぐれました。顔見知りの人に呼んでもらえると安心できますね。2人はおよそ25分の運用で、7~8局ずつ交信ができたようです。教えてもらいながら交信データをログに転記して提出。無事に初交信が終わりました。

初交信を終えたレイとユウは、
レイ「キンチョーしました!」
ユウ「藤田さんに教えていただいたことしか話せなかったけど、知らない人がどんどん呼んできてくれるのは楽しかった!」
と、感想を教えてくれました。

この交信の様子を、4アマ国家試験に受かったばかりのミーもずっと見学していました。ミーの“無線デビュー”は、無線従事者免許証が届く9月下旬ぐらいになりそうです。

頭の体操 詰将棋

Masacoの「むせんのせかい」~アイボールの旅~

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