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Masacoの「むせんのせかい」 ~アイボールの旅~

第29回 名古屋工学院専門学校アマチュア無線クラブ(JA2YAF)の皆さん

Masacoの「むせんのせかい」 ~アイボールの旅~

部室には60年以上のクラブの歴史を感じさせる資料や備品もありました。真空管式のモールス練習機を試させてもらいましたが、温かみのある音質でモールスが少し上手くなったような感じが!???


真空管式のモールス練習機でトンツーを打ちました。いい音やわ~!

昭和40年代に入ると、毎年6月1日の「電波の日」には名古屋市内の百貨店から公開運用を行ってアマチュア無線のPRをしたり、WW DXコンテストで日本第1位になったこともあったそうですよ。

堀内先生からは「無線通信士や無線技術士として活躍している卒業生の多くは、在学中にアマチュア無線クラブに所属して積極的に活動していました」というお話も。クラブのOBの数はとっても多く、無線クラブOB同窓会も組織されています。

そしてクラブでは、平成23年10月1日から1年間「電波学園名古屋工学院専門学校設立60周年」の記念行事の1つとして、「8J2NDP」「8J2NKC」の2局を運用して、全世界の34,000局以上と交信を行ったそうです!!


歴代のQSLカードの一部。平成23年の「8J2NKC」「8J2NDP」や、平成29年の「8J2YAF」のQSLカードもあります

さらに平成29年には、アマチュア無線クラブ創部60周年の記念局「8J2YAF」を6月1日から12月31日までの半年間運用したほか、ハムフェア2017へのブース出展や創部60周年の記念式典も行ったんですって!

さて、お邪魔したこの日、部室に集まってくださった部員の皆さんにミニインタビューをしましたよ。

★部長 山口さん(機械工学科 2年)
高校は愛知県唯一の水産高校に通っていたのですが、そこにも無線部があったのでハムに少し興味を持っていました。昨年、この学校に入ったのをきっかけに4アマの資格を養成課程講習会で取りました。将来は設計の仕事に就きたくて就職活動を頑張っています。

★牧原さん(情報システム科 1年)
愛知県岡崎市の出身です。アマチュア無線には携帯電話と違う魅力があり、昔からやってみたかったので入部しました。いろいろなことにチャレンジしたくて、音楽研究部でギターもやっています。独学で医学も勉強中です。情報システム科は3年制なのであと2年頑張ります。

★小泉さん(電子情報学科 1年)
愛知県田原市の出身で、クラブで唯一の2アマです。父もこの学校の卒業生で、中1のときに東京のハムフェアに連れて行ってもらい、会場で堀内先生と知り合いました。「東海ハムの祭典」の会場へ即売用のメロンを運んでいるのは僕です(笑)。将来は電気工事士になりたいです。


左から小泉さん、牧原さん、部長の山口さん

★久場川(くばかわ)さん(電気工学科 2年)
沖縄県の宮古島出身です。電気の資格をいろいろ取って、電気系の仕事をしたいと思っています。

★山根さん(電気工学科 2年)
鳥取県八頭郡の出身で、名古屋に出てきて1人暮らしをしています。僕も電気系の資格を取って、電気関係の仕事に就きたいです。

★西里さん(電気工学科 2年)
沖縄県の宮古島出身で、バイクと船が大好きでインカムやレーダーに興味がありました。この学校に入り、先生に「面白いクラブがあるよ」と誘われたのが入部のきっかけです。来年は研究科に進学する予定で、現在第1種電気工事士の資格を取得しており、電験3種の資格は絶対に取りたいと思っています。


左から西里さん、山根さん、久場川さん

★洲鎌(すがま)さん(電気工学科 2年)
沖縄県の宮古島出身です。東京の電気工事会社への就職が決まりました。父親もこの学校の卒業生です。クラブに入ったきっかけは宮古島に来てくださった堀内先生に誘われたからです。名古屋は宮古島とは比べものにならないほど人が多いですね。

★羽地(はねじ)さん(電気工学科 2年)
沖縄県の宮古島出身です。電気の資格を取るためにこの学校を選びました。今は就職活動中で、沖縄で電気の仕事に就きたいです。

★近藤さん(デジタル家電科 1年)
勉強したり、いろいろな資格を取りたくて無線クラブに入りました。入学のときに父親から「帰宅部じゃダメだよ、何か部活に入りなよ」と言われたのもきっかけです。いろいろな学科の人と知り合うことができて、毎週火曜日の部活が楽しみです。将来は家電修理の仕事に就きたいです。


左から近藤さん、羽地さん、洲鎌さん

ちなみに沖縄県の宮古島出身の人が多いのは、堀内先生が毎年、宮古島の工業高校を訪問して名古屋工学院専門学校への入学を勧誘しているからだそうですよ。宮古島だけでなく、全国のさまざまな高校に出向いてPRするのも堀内先生のお仕事だそうです♪

ところで名古屋工学院専門学校には、高校に相当する「高等課程」もあります。その生徒さんたちも今回来てくださいました。皆さん4アマ資格を持っているそうです。ちょっとインタビューしてみました!

★東本(とうもと)さん(高等課程電気科 3年)
面白そうなのでこの学校に入りました。とっても楽しいです。共学なんですが、女子が少ないのがちょっと残念かな。4アマの勉強はそれほど難しくありませんでした。

★川越さん(高等課程電気科 3年)
父親がこの学校の卒業生で、入学を勧めてくれました。部活も賑やかでクラスも明るくて楽しいです。3アマの養成課程講習会を今年受講する予定です。Masacoさん、僕たちが3アマ取ったら、ぜひ2アマを取ってくださいね。

--きゃ~! 私も頑張らないと!!

★木野さん(高等課程電気科 2年)
中学のときに先生から勧められてこの学校に入りました。勉強が楽しくなりました。僕も3アマに挑戦するつもりです。できれば1アマまで取りたいです。

★加藤さん(高等課程電気科 2年)
小学生の頃からアマチュア無線が気になっていて、中学のときに4アマを取って、ID-31で開局しました。今度みんなで3アマの養成課程講習会を一緒に受けます。いつかは高等課程の無線クラブを作って欲しいです。将来は小学校の先生になりたいと思っています。


高等課程の皆さん。左から加藤さん、木野さん、川越さん、東本さん

みんな初々しいなあ~。3アマ挑戦、頑張ってね!!

最後はOBの山田さん(JN2OFP)にも思い出を伺いました。

★OB 山田さん
僕も高等課程から入学し電気科で学びました。アマチュア無線は小学校2年生の時にボーイスカウトで知りましたが、実際に免許を取ったのは高校2年生のときです。当時のJA2YAFには導入されたばかりのIC-275やIC-375などが人気でしたが、僕はHF専門で運用していました。高等課程の卒業後は電子工学科・電子工学研究科と進み、2年間無線クラブの部長をやりました。堀内先生にぜひ顧問をお願いしたく、1年間くどき続けて顧問になっていただきました。

就職は高速道路の通信保守会社で、連絡用の無線だけでなく、ETCや路側ラジオ、トンネル内のラジオ再放送システムなど、VICSなど幅広く面倒を見ています。


OBの山田さん。「東海ハムの祭典」のスタッフ、またJARLの社員としても活躍しています

名古屋工学院専門学校アマチュア無線クラブの皆さん、今日はありがとうございました! 大勢のOBの皆さんが、日本の無線通信やエレクトロニクスの分野で活躍されていることがわかり、とても感動しました。これからも創部70年、80年、100年と、歴史と伝統を受け継いでいってくださいね♪


山口さんと牧原さんの説明で、VR(バーチャル・リアリティ)を体験させていただきました。ゴーグルをつけると、外国の展望台の景色に包まれました。楽しかった!!

生徒さんから、「Masacoさんも一緒に勉強頑張りましょう!」と言われましたが・・・私はいっぱいいっぱい皆さんの応援歌を作ります!(笑)

7月29日は愛知県日進市で「東海ハムの祭典」が開かれますね。会場でまたアイボールQSOしましょうね♪

(JH1CBX Masaco)

★Masacoプロフィール

兵庫県生まれ。シンガーソングライター。
学生時代は陸上競技ランナー、全日本インカレ出場。公務員となったが「歌い手になりたい」を実現すべく退職し上京。

NHK朝の連続ドラマ小説出演などを経て、IBS茨城放送のレギュラーラジオ番組パーソナリティーを6年、ラジオNIKKEI第一でもパーソナリティーとして活躍。全国高校統一模擬試験「英語リスニングテスト」の 日本語出題ナレーターなども務める。

オリジナル「あなたとともに咲かせましょう/むせんのせかい」はバックに流れるモールス信号も話題となり無線愛好家からの支持も得る。ファン1人1人からのエールを受け出来上がった最新作「むこう岸」はMasacoの新たな世界が広がっている。

コールサインはJH1CBX(第3級アマチュア無線技士)

・公式サイト:http://www.19box.net/masaco/
・オフィシャルブログ(Masaco Diary):http://blog.goo.ne.jp/33masaco/
・Twitter:https://twitter.com/Masaco3
・Facebookページ:https://www.facebook.com/Masacosama

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