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Masacoの「むせんのせかい」 ~アイボールの旅~

第36回 横浜消防アマチュア無線クラブ(JF1YMD)の皆さん

Masacoの「むせんのせかい」 ~アイボールの旅~

次は「煙からの避難行動体験」です。火災で煙が充満した建物から脱出するとき、どのようにすれば素早く安全に出口へたどり着けるかを、実際に煙が充満したガラス張りの部屋の中で体験します。


煙(人体に影響のないもの)が充満した部屋から避難する訓練。説明を聞いている間にも、ガラスの向こう側はどんどん煙が増えていきます…

「煙は高いところから溜まっていくので、姿勢を低くして、非常口のランプを目印にしたり、壁の片側に手をついたりしながら行動するとよいですよ」と教えていただきました。でも、体験ルームの中は、白い煙でほとんど視界がありません…。わずか10mぐらいの距離でしたが、歩くのは結構大変でした。


姿勢を低くして、煙の中を脱出中。前方がほとんど見えないので、壁に手を付きながら進みます

ツアーの最後は、これまで教えていただき、体験したことの応用編。全国でもここにしかないという「減災トレーニングルーム」に入れていただきました! ここは一般家庭をイメージした部屋なのですが、“何か”の災害が起きるので、それにしっかり対応して避難しなくてはいけないそうです。


これから、全国でもここだけという「減災トレーニングルーム」を体験!

中は一戸建て住宅の1階にあるリビングダイニング(キッチンと居間)という感じの部屋で、天井に監視カメラがついている以外はあまり変わったところはありません。室内の戸棚をチェックして過ごしていると、突然、居間のテレビが「横浜地方に大雨洪水警報」というニュースを流し始めました。窓から外を見ると、雨が滝のように降っています(CGです)。


テレビの情報をもとに、避難の準備を進めます…

そのうちテレビで「避難準備・高齢者等避難開始」「避難勧告」といった情報が出たので、戸棚から非常持ち出し袋を取り出して玄関へ向かったのですが、水が室内にどんどん浸入してきます(これもCG)。外には出られない、どこに避難したらいいの!? と室内でウロウロしているところで終了!

スタッフの方からは「テレビで流れる避難に関する情報を聞いたら、もっと早く行動しましょう」と注意されました。はい、その避難用語の重大さがわからなくて…。途中から慌ててパニック気味になってしまいました…。

「最後に、もう一つ体験してください」ということで、もうしばらく部屋にいると、今度はテレビから緊急地震速報が!! 地震なら、まずは身の安全を確保しなくちゃ!! ということで、テーブルの下に隠れたのですが、その間に停電し、室内もいろいろ被害が。かなり大きな地震のようです。

揺れが収まるのを待って、ヘルメットをかぶり、避難用品の入った袋を持って外へ出ようとしたら、今度は室内から火の手が! 消さなくちゃ!! 大慌てで消火器を探し出したときにはもう天井まで火が回ってしまい、ここでアウトになりました…。


緊急地震速報が出たのでテーブルの下に身を隠しました!!

「緊急地震速報を聞いて、すぐテーブルの下に入ったのはよかったですね。でも揺れが収まったら、すぐに火の始末を確認しましょう。それから火事を見かけたら、大声で“火事だ~!”と、周囲に知らせましょう」という講評をいただき、私の体験ツアーは終わりました。

終わってからはしばらく放心状態…。この「減災トレーニングルーム」は、いろいろなことが起きるので、実践的でとても勉強になります。皆さんも機会があったら、ぜひ横浜防災市民センターで体験参加してくださいね。

私はこの日の体験をきっかけに、水や食料、懐中電灯などをリュックに入れた非常持ち出し袋を作りましたよ!! 今度はヘルメットも買わなくちゃ!!

「横浜消防アマチュア無線クラブ」の歴史と活動

体験ツアーの後は会議室に移って、集まってくださった「横浜消防アマチュア無線クラブ」の4名の皆さんとお話をしましたよ。最初は会長の田中さんから、クラブの歴史について教えていただきました。


会議室をお借りして、横浜消防アマチュア無線クラブの皆さんのお話を伺いました

横浜消防アマチュア無線クラブは、1971(昭和46)年に、横浜市消防局に勤める皆さんの同好会(厚生会)として発足し、1973(昭和48)年4月にJF1YMDの運用を開始したそうです!

「横浜市では18ある“区”ごとに1つの消防署があり、各署の地域内にいくつもの消防出張所が設けられています。クラブが発足した当時はアマチュア無線が趣味の職員も多く、ピークのときには半数ぐらいの消防署が独自にアマチュア無線クラブを立ち上げていたほどです」

--へえ~、ハムの消防士さんが多かったんですね!!

「JF1YMDでは、その当時から移動運用を行ったり、3月と11月の全国火災予防運動の期間や9月の救急医療週間には全国に向けてPR運用を実施したり、ほかの地域の消防ハムクラブと交歓会やミーティングを開催したりといった活動を行ってきました」


2004(平成16)年に神奈川県伊勢原市の大山山頂へ移動運用した際の集合写真です

でも、アマチュア無線の資格を持っている職員の方が減り、1982(昭和57)年ぐらいから活動が停止気味になり、クラブ局のコールサインが切れてしまった時期もあったとか…。しかし1995(平成7)年1月17日の阪神淡路大震災をきっかけに“もう少し頑張ろう”とコールサインを復活して、現在まで続いているそうです。

「今は年に数回、県内各地に移動運用を行っているほか、2008(平成20)年からはハムフェアでブース出展を行っています」


「ハムフェア2017」に出展した際のブース写真。このときはFB Girlsのエリーがアイボールしました


クラブでは年数回、県内に移動運用を行っています。これは2007(平成19)年9月に三浦市の城ヶ島へ移動したときのスナップです

--はい、ハムフェアの会場でブースを見かけたことがありますよ!

「ハムフェアでは、交流のある東京消防庁のハムクラブ(東京消防庁アマチュア無線部会)の隣にブースを出しています。昔は自前でブースを出さずに、東京消防庁のブースにお邪魔して休ませていただいていたのですが、さすがに毎年それでは申し訳なくて…(笑)」


2013(平成25)年、ハムフェア期間中に東京消防庁アマチュア無線部会の皆さんと交流会を実施したときのスナップです

--ハムフェアで、自分のクラブの場所があると落ち着くし、いろいろな方が訪ねてくださるので楽しいですよね!!

「はい。今はハムフェアが近づくと、JF1YMDの“事前PR運用”ということで、県内のロケーションの良い場所や、クラブ員の自宅などから持ち回りで移動運用を行い、結構たくさん交信しているんですよ。QSLカードが消防車や消防ヘリコプターなどの写真を使って、毎回デザインを変えているのも好評なんです」


消防をテーマにしたJF1YMDのQSLカードの数々。交信した相手局に大変好評だそうです♪

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