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Masacoの「むせんのせかい」 ~アイボールの旅~

第36回 横浜消防アマチュア無線クラブ(JF1YMD)の皆さん

Masacoの「むせんのせかい」 ~アイボールの旅~

ところで今の悩みは…と伺ったら、“クラブのメンバーが少ないこと”なんですって。今日集まってくださった4名の皆さんのほかにも、あと数名が登録しているそうですが、アクティブに無線をやっている人は少なく、現役職員のメンバーはとても少なくなってしまったそうです…。

--新しいメンバーの募集は行っていないんですか?

「横浜市消防局には、新たに採用された職員に初任教育を行う“消防訓練センター”という施設(戸塚区深谷町)があるのですが、そこで毎年、教育が終わる直前の職員へ、アマチュア無線のPRとクラブの勧誘を行う機会があります。クラブで作ったPRビデオを上映するなど宣伝に努めていますが、なかなか難しいですね…」

「でも、この消防訓練センターはロケーションが抜群なんです。周囲に障害物がないので、この施設でアンテナを張って秋の火災予防週間PR運用を行ったときは、7MHz帯もV/UHFも面白いように呼ばれましたよ(笑)」

--たくさん交信している様子を、新人さんにも見てもらえると、興味を持つ人が増えるかもしれませんね♪


2012(平成24)年、消防訓練センターに移動して「秋の火災予防運動PR運用」を行った際の写真。ここはとってもロケーションが良い場所で、たくさんの局と交信できるそうです

メンバーの皆さんのアマチュア無線ライフ

続いて、今日集まってくださった4名の皆さんに、アマチュア無線を始めたきっかけや、日頃の無線ライフ、お仕事のことなどをインタビューさせていただきました。


写真右が会長の田中謙二さん(JN1CCF)、そのお隣が亀谷 仁さん(JF1JGO)

★会長 JN1CCF 田中謙二さん
中学2年生のときに「BCLブーム」があり、私も親からBCLラジオ(クーガ115)を買ってもらい、ベリカード収集に熱中しました。当時の日本語放送で珍局だったアルゼンチンのRAEも、直読できないラジオのダイヤルに苦心しながら1~2回聞くことができました。BCLラジオで聞こえた「モガモガ」という感じの交信(SSB)でハムの存在を知り、中学で資格を取得し、高校2年生のときにIC-502で開局しました。アンテナは自作ヘンテナでしたが、3W出力で韓国やフィリピンとも交信できました。

就職は無線が活かせる仕事がしたいと思い横浜市消防局へ。24歳のときに司令課に配属され119番の管制を担当。さらに無線通信全般を担当するようになり、無線局検査の立ち会いなども行ったそうです。さらに救急救命士の国家資格も取り、救命士の仕事も行いました。

今は2アマと第2級陸上無線技術士を取得していますが、第1級陸上無線技術士に挑戦中で、将来的には1アマも取りたいと思っています。また無線に関連したボランティアとして社会貢献も行いたいと考え、総務省の電波適正利用推進員やJARL神奈川県支部の監査指導委員、横浜市非常通信協力会旭支部の副支部長も務めています。

★JF1JGO 亀谷(かめや) 仁さん
きょう(1月19日)60歳の誕生日を迎えました。(Masaco:おめでとうございます!!!)
父親が転勤の多い仕事だったため、私も転校が多く、小学校では友人が少なくて寂しい思いをしていました。小学校5、6年生のときに「ハムになろう」という雑誌広告を見て、“ハムになれば友達がたくさん作れる”と思い、通信教育を受講しました。でも国家試験の受験勉強は難しく、資格は中学1年生のときに知った養成課程講習会で取りました。地域で知り合ったローカルのOMさんが貸してくれたTR-5000と自作の竹竿GPアンテナで50MHz帯で開局。ところがTVIが出てしまい、困ったことを覚えています。

高校では武道に励み、アマチュア無線は一時中断…。22歳のときに「消防車に乗りたい」という思いから横浜市消防局へ入りました(笑)。その後、自家用車に無線機を取り付けてハムに復活。できたばかりの430MHz帯レピータなどを楽しみました。

アパート住まいの時代はハンディ機でしたが、やがて一戸建て住宅に引っ越し、念願のアンテナを立て、クラブのメンバーに教えてもらったCWでの交信を楽しむようになりました。最近はCWが面白くて、小さな孫と遊びながらでもCWを運用し、孫にもCWのキーを作ってあげたほどです(笑)。将来は和文CWでのチャットができるようになりたいと思っています。


写真左が柿澤幸次さん(JQ1LVK)、右は渡辺信幸さん(JF1KUR)

★JQ1LVK 柿澤幸次さん
中学生のときに雑誌の広告でアマチュア無線を知り、養成課程講習会を受けたのですが、そのときは途中で断念しました。就職後に4アマの資格を取り、亀谷さんに連絡してこのクラブに入れてもらいました。50歳を過ぎてからCWを覚えて3アマ資格も取りました。

自宅はロケーションがとても良いのですが、屋根に太陽光発電システムが取り付けてあり、家族からアンテナ建設に強く反対されています。物置にマグネット式のモービルホイップを立ててみましたが、電波の飛びは今ひとつで、主にモービル運用で430MHz帯にオンエアしています。

横浜市消防局に就職したのは「消防車を運転したい」と思ったからで、はしご車の機関員を長く務めました。毎年お正月の「消防出初め式」では、はしご車の上から万国旗を展開するのですが、その旗の手入れにもこだわりとノウハウがあるんですよ。今年も入念に準備していたのですが、当日は火災の緊急出動が入ってしまい、披露できなかったのが残念でした。

★JF1KUR 渡辺信幸さん
総務省の電波適正利用推進員と、JARL神奈川県支部の監査指導委員長を務めています。
高校生のときに近くに住む友人がアマチュア無線をやっていて、トリオのセパレート機とアンテナで交信を楽しんでいました。それを見て「自分もやってみたい」と思い、高校2年生のときに電話級の資格を取り、TR-1100Bで開局しました。最初の就職は電電公社でした。ここでハムの資格を持つ同僚とクラブ局を作ってHFの楽しさに目覚めました。その後、横浜市消防局に転職し、有線通信の保守管理などを担当しました。

自宅では1.9MHz帯から1200MHz帯まで運用しています。一番面白いと感じているのはQRP運用で、2W出力のピコ21と3エレ八木で、ヨーロッパの局とSSBで交信できました。今でもコンディションが良いときはQRPを楽しんでいます。あとはゲルマラジオで「電波のホットスポット(地形などの関係でラジオの電波が強くなるポイント)」を探すのが楽しくて仕方ありません。

これからの目標は「このクラブの存続」ですね。メンバーがどんどん定年を迎えてしまう中で、どう続けていくかは考えなくてはいけません。そんな中ですが、電波の楽しさやものづくりの楽しさを教える電波教室を行って、入門者を増やしていきたいと思っています。


2000(平成12)年前後に発行された会報「FIRE HAM NEWS」のバックナンバーを見せていただきました


関東地方の13の職域ハムクラブでは、毎年1回、同じ日に電波を出す「合同運用」を行っています。横浜消防アマチュア無線クラブもこの交信イベントに参加! 「むせんのせかい」でお邪魔したアンリツ厚木アマチュア無線クラブ(JE1YEM)や、ケンウッドアマチュア無線クラブ(JA1YKX)も参加♪

インタビューの後で、クラブで発行していた会報(FIRE HAM NEWS)のバックナンバーや、過去に発行したQSLカードの数々、そして移動運用の写真をたくさん見せていただきました。

「8時30分から17時15分まで」という日勤の方ばかりではなく、当直(2交代制で24時間勤務)のお仕事の方もいらっしゃる職場で、皆さんがスケジュールをやり繰りしながら活動を続けていることに感銘を受けました。

防災の重要さや、消防職員の皆さんのご苦労の一端も知ることができ、貴重な時間をいただきました。災害は忘れたころにやってくる…しっかりと身の回りの備え、心の備えをします!「横浜消防アマチュア無線クラブ」の皆さん、ありがとうございました。今年の夏は、またハムフェアでお会いしましょうね! ブースへお邪魔しまーす♪ そして、これから新メンバーが増えますように♪

(JH1CBX Masaco)

★Masacoプロフィール

兵庫県生まれ。シンガーソングライター。
学生時代は陸上競技ランナー、全日本インカレ出場。公務員となったが「歌い手になりたい」を実現すべく退職し上京。

NHK朝の連続ドラマ小説出演などを経て、IBS茨城放送のレギュラーラジオ番組パーソナリティーを6年、ラジオNIKKEI第一でもパーソナリティーとして活躍。全国高校統一模擬試験「英語リスニングテスト」の 日本語出題ナレーターなども務める。

オリジナル「あなたとともに咲かせましょう/むせんのせかい」はバックに流れるモールス信号も話題となり無線愛好家からの支持も得る。昭和歌謡の懐かしさに心躍る最新作「晴れおんな」ではMasacoの新しい世界を聞くことができる。

コールサインはJH1CBX(第3級アマチュア無線技士)

・公式サイト:http://www.19box.net/masaco/
・オフィシャルブログ(Masaco Diary):http://blog.goo.ne.jp/33masaco/
・Twitter:https://twitter.com/Masaco3
・Facebookページ:https://www.facebook.com/Masacosama

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