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IC-9700レビュー ファミリーで移動運用

埼玉県秩父郡東秩父村(秩父高原牧場) (最終回)

JJ1PHP 谷口真司

段々と気温も下がり、日が暮れる時間が早くなってきたため、移動運用は自宅から比較的近いところでの方が良いと思い、今回は埼玉県西部に位置する県内で唯一の「村」である、埼玉県秩父郡東秩父村で移動運用を行うことにしました。地名には秩父という名前がついていますが、地理的には秩父市がある秩父盆地から山を隔てた東側に位置しており、自宅からは車で約1時間のところです。

ファミリーで移動運用も今回で最終回のため、全員参加の5人5局で移動運用と考えていたのですが、JJ1JFT(あかり)は風邪と発熱でダウンしてしまったため、私と、JR3KPU(おじいちゃん)と、JJ1JFV(ひろあき)の3人となってしまいました。今回の移動運用先である東秩父村、隣接する小川町は江戸時代に細川紙という和紙の産地として栄えた地域でもあることから、目的までの途中にある「道の駅 和紙の里ひがしちちぶ」に寄り、オンエア前に紙漉き体験に参加しました。紙漉きの先生は簡単そうに上手に紙を漉いていますが、見るのとやるのでは大違いで、全面を同じ厚さに綺麗に漉くのは難しいです。やはり体験するというのは、良いものだと思います。漉いた和紙は、後日宅配便で送られてくることになっています。


紙漉きにチャレンジ(左)、道の駅に咲いている花や葉を摘み取り、模様をいれました(右)

和紙漉きに時間がとられてしまいましたが、移動運用先の秩父高原牧場に到着。見通しの良い駐車場から運用しようと思いましたが、家族連れの車がたくさん訪れる状況であり、アンテナを立て、無線機を出して運用すると迷惑をかけてしまいそうだったため、車があまり来ない少し上ったところにあるもう1つの駐車場で運用することにしました。


秩父高原牧場の看板(左)、430MHz帯の10エレ八木と3バンドGP(右)

今回のアンテナは、3バンドGPと430MHzの10エレ八木とJJ1JFV自作のヘンテナを持参しました。ロケーションの良いところですので3バンドGPを使って1200MHz FMモードでQRVすることにしました。CQを出したところ直ぐにコールを頂けました。1200MHz帯のバンドの状況等の伺いながら30分ほど交信をさせていただきました。交信終了後、自宅で留守番をしているJJ1JGX(お母さん)から430MHzでコールがあり、IC-9700で初の画像伝送を行いました。自宅のリグは、ID-51PLUS2と、アンドロイドタブレット(画像通等が行えるアプリ「RS-MS1A」をインストール)です。JJ1JGXから送られてきた画像は、以前、埼玉・群馬・栃木の三県境に行ったときに見つけた雉(キジ)のつがいの写真でした。


画像伝送(受信)中の画面。送信元、受取人のコールサインなどの情報も表示されます

こちらからは、IC-9700に挿入されているSDカードから写真から選択し、一括送信ボタンを押せば画像の伝送が始まります。画像伝送は写真をグリッドで区切り左上から右下まで順々に伝送して行きます。これまでの画像伝送は、D-STAR無線機とタブレットの組み合わせでしたが、IC-9700は本体のみで画像伝送が手軽に扱えるため移動運用先では簡単で便利だと思います。


画像を送信中のIC-9700。LCD左が受信した信画像、右が送信する画像

下の写真は、JJ1JGXがID-51PLUS2で受信し、タブレットに表示された画像の画面キャプチャです。写真のほか送信元、画像解像度、受信日時の情報が送られていました。JJ1JGXは前日に一度操作練習をした程度で簡単に操作できたようです。


JJ1JGXが受信した画像

IC-9700のSDカード内にCQ用の画像、交信用の画像など数種類を入れておけば使い分けを出来て便利そうです。画像伝送はD-STARならではの機能ですし、音声通話とは違ったワクワク感があります。次回の移動運用のためにCQ用画像を準備しておこうと考えています。その後、アンテナを3バンドGPからヘンテナに付け替え、JJ1JFV(ひろあき)お気に入りの144MHz帯SSBモードにもQRVして1エリア各局と交信した後、移動運用はクローズにしました。

その後、秩父高原牧場のふれあい牧場でアンテナの方では無いヤギ(山羊)や羊へのエサやりなどをした後、帰途につきました。

移動運用に毎回、お気に入りのIC-9700を持ちだしていますが新品の外装にキズをつけたくないですし、大きな液晶画面を壊してしまっては悔やみきれないので、IC-9700専用運搬ケースを作成しました。これまでも車のトランクに積み込みやすく、移動運用先での運搬時にも地面に直置きできるようにプラスチック製のケースを使い、内部にエアパッキンやタオルなどで隙間を埋めて運んでいたのですが毎回面倒でした。また、乾燥する季節になりプラスチックケースやエアパッキンの静電気で無線機を壊してしまうのではないかと心配です。静電気の対策のため導電性の加工を加えて、機械的にも電気的にも無線機にやさしいケースを作ることを目標にしてJJ1JFV(ひろあき)と一緒に製作しました。

静電気対策は、同軸コネクタ・マイクコネクタが接触する部分は導電性スポンジで当たるようにしています。また、ケース内部にアルミテープを張り付けて周辺の導電性スポンジと接触させるようにして内部は出来るだけ同電位になるようしています。また、キズの防止のためIC-9700の前面の形状に合わせて、スポンジ同志を両面テープで張り付け三次元的にフィットするようにしました。


静電気対策をしたケースの概要(左)、製作したケースにIC-9700を収納した状態(右)

JJ1JFV(ひろあき)は自分で作ったケースで大満足です。やはり少し自作の要素を入れると大人も子ども楽しいものです。次回の移動運用が楽しみです。

ケースが完成したところで、宅配便で「道の駅 和紙の里ひがしちちぶ」から製作した和紙が届きました。


和紙のタペストリーと、ファミリーのコールサイン(JR3KPU,JJ1PHP,JJ1JFV,JJ1JGX,JJ1JFT)

今年の5月からIC-9700を自宅や移動運用で使っていますが、とても魅力がある無線機です。144MHz、430MHzの他、1200MHz帯の3バンド、DV(D-STAR)を含めたオールモードに対応していることや、送受信特性はもちろんのこと、ウォーターフォール表示やマルチファンクションメーターなどディスプレイの表示も変更することが出来るなど、所有している喜びがある無線機だと思います。本体だけでDV(D-STAR)のアクセスポイントモードやその他たくさんの機能があるようですが、使いこなせていませんので、使い込む事でさらに魅力が見つかるものと思います。

今回でIC-9700 ファミリーで移動運用は最終回となります。読みにくい記事だったかと思いますが、お付き合いいただきありがとうございました。これからもファミリーで移動運用に出かけておりますので、皆様にはお空でお会いできることを楽しみにしています。ありがとうございました。

(完)

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次号は 12月16日(月) に公開予定

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