2015年5月号

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移動運用に便利なこの一品

JO2ASQ 清水祐樹

第2回 機材を宅配便で送る

公共交通機関で遠方に移動する場合、移動運用の機材を現地に宅配便で送ることがあります。その中身は無線機(予備機も含む)、タイヤベース、手動アンテナチューナー、ワイヤーアンテナ、マイクや電鍵などで、25~30kgくらいの重さになります。

航空機で機材を発送する方法2014年7月号で紹介しました。その後、筆者は3回の沖縄移動を行い、荷物をさらに小型・軽量化する工夫をしました。今回はその概要を紹介します。

運搬が最も難しいのは、タイヤベース

荷物の中で、最も運搬が難しいものは、タイヤベースです。現地でアンテナを立てる場合、伸縮ポールは釣竿ケースに入れて運搬して、伸縮ポールを立てる方法を確保する必要があります。柵などに縛り付ける方法も考えられますが、現地でレンタカーを使う場合、やはりタイヤベースがあると便利です。

タイヤベースは重さがあり、四角い箱にうまく収まらず、尖った部分があるために輸送途中で箱が破損することが何度もありました。購入時に付いてきた箱を使うと、輸送中に箱がつぶれたり、引っ張る力が加わったりして、簡単に破れてしまいます。四角い箱を発送する場合、その上にたくさんの荷物が置かれることを前提にパッキングをする必要があります。

次に使ったのはプラスチック製の衣装ケースです。これも輸送中に割れてしまったことは前回の記事でも述べました。尖った部分がプラスチックの平たい部分に当たると、簡単に破れてしまいます。内側にプチプチシートを張って補強しても限界があり、また箱の内部にどうしても空間ができるため、上からの荷重に弱い一面もあります。

そこで、現在では取っ手付きの工具箱にタイヤベースを収納して発送しています(図1)。前回記事と比較して、ケース内の空間が小さく、つまりコンパクトになったことに注目してみてください。この工具箱は肩掛けベルトも付いており、運搬のしやすさが向上しました。空いたスペースには電源ケーブル、ワイヤーアンテナ、ロープなどを詰め込みます。


図1 タイヤベースを運搬するための工具箱

無線機の運搬

無線機を運搬するには、紙製の靴箱、あるいはプラスチック製の靴収納ケースに入れてから、工具箱等に収めると便利です(図2)。プチプチシートやケーブル類を入れて、できるだけ空間ができないようにして発送します。

電鍵などの小物は、これより小さいCD・DVD収納ケースなどのプラスチック製ケースを使っています。宅配便で送る場合も、スーツケースで運搬する場合も、全ての小物類はこのようなハードケースに入れておくと安心です。


図2 無線機を運搬する時に使っているプラスチック製の靴収納ケース

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