2013年11月号
ニュース
第41回SEANETコンベンション
JA3AER 荒川泰蔵
第41回SEANETコンベンションは、2013年10月5日から3日間、ホテル・ナビオス横浜 (Navios Yokohama) を会場に、シーネットコンベンション協会 (SEANET 2013 Yokohama Organizing Committee)が主催して開かれた。日本での開催は2006年の大阪に続いて2回目になる。今回は、海外14ケ国からの96名に、国内110名の参加者が加わって、総勢206名の大規模なコンベンションになった(写真1)。
(写真1) 会場になった、ナビオス横浜での集合写真 (主催者提供)
初日の5日(土)、到着した参加者は、出迎えるJA1BRK米村会長やJH1XUP前田事務局長達と挨拶を交わし、アイボールQSOを楽しむ参加者達でロビーは次第に賑やかになっていった。
生憎の小雨で横浜ランドマークタワーが霞んで見えるホテルの横の運河沿いに、テントを張って設置された特別局8N1SEAが既に運用を始めており、全国に向けてSEANETコンベンションのPRをしていた(写真2)。
(写真2) 特別局8N1SEAの全景。左の電気自動車が電力を供給した
歓迎夕食会 (Welcome Party) はJA1BRK米村会長の歓迎の挨拶で始まり、立食パーティを楽しんだ。舞台では日舞主宰者でタレントの服部真湖さんが、英語で解説しながら日本舞踊を披露され、参加者を楽しませてくれた(写真3)。
(写真3) 歓迎会にて、タレント・服部真湖さんの日舞披露風景
2日目の6日(日)は、3台のバスに分乗して横浜市内の見学に出かけ、「横浜外国人墓地」を見ながら「三溪園」に到着、広大な庭園を散策する前に、大池と旧燈明寺三重塔を背景に集合写真を撮った(写真4)。昼食は「横浜中華街」の廣東飯店で中華料理を楽しみ、午後は「横浜港大さん橋」と「三菱みなとみらい技術館」を見学した。
(写真4) 訪問した三溪園での集合写真 (主催者提供)
最大のイベントであるガラパーティは「横浜カントリー・アンド・アスレティック・クラブ(YC & AC)」で開かれた。和太鼓の演奏で始まり、シーネットコンベンション協会の米村会長、JARLの稲毛会長の挨拶と続いた。参加者はバッフェスタイルの食事で好みの料理を皿に盛り、それぞれのテーブルでの歓談を楽しんだ。
食事も一段落したところで、JAIGメンバーでもあり、横浜シティオペラのソプラノ歌手であるJI0SER大堀裕美さんの歌唱披露(写真5)を楽しみ、恒例の国別による余興が始まった。主催国日本は最後になったが、大勢が舞台に上がり、JE3BEQ宮本さんの指揮で「旅愁」を合唱した(写真6)。その後SEANETコンテストの入賞者の発表があり、T32AZ, Kenさんが1位の表彰を受けた。最後のお楽しみ抽選会では、スポンサー提供のトランシバーなどが当たる度に歓声とため息が聞こえた。
(写真5) ガラパーティにて、ソプラノ歌手・JI0SER大堀裕美さんの歌唱披露風景
(写真6) JE3BEQ宮本さんの指揮で合唱する日本人グループ (JA4DPL提供)
最終日の7日(月)は、総会 (Plenary meeting) で、KH6QJ, Kenさんが、T32AZとしてSEANETコンテストに参加した東キリバスの様子を語り、横浜DXクラブのJH1EPI戸塚さんが、ソフトウエアーによるラジオ、SDR (Software Defined Radio) の興味深い話を聞かせてくれた。最後はK7BV, Dennisさんで、「Modern HF receiver」と題したアマチュア無線通信機器の歴史と最近の通信機の話であった。
その後、来年度の開催国インドネシアから、YB0KVN, Triadiさんの挨拶と共に、開催地Baliの観光ビデオが紹介された。そしてSEANETのバナーが、JA1BRK米村さんから、YB0KVN, Triadiさんに手渡されてインドネシアに引き継がれた(写真7)。
(写真7) SEANETのバナーは来年開催のインドネシアに引き継がれた (JE3BEQ提供)
続いて9M2KN, Dr. Kenさんの司会で、2015年度の開催国を決めるため候補地を募った。VU2KKZ, Rajaさんが手を挙げてインドの南部Kerala州Alleppyに招きたいと立候補したが、ほかに何処からも手が挙がらず、賛成多数で2015年はインドでの開催に決まった。
お別れの昼食会 (Farewell Lunch) は会場にお弁当とお茶が配られ、See you again in Baliを合言葉に別れを惜しんだ。そして多くのボランティアに支えられたコンベンションは、参加者に喜びと満足を与え成功裡に幕を閉じた。