2013年4月号
テクニカルコーナー
IC-7410活用術 - USBケーブル接続でのデジタルモードの運用
編集部
PSK31の運用
MMVARI メイン画面(写真7)で、運用モードを「bpsk」を選択、Carrier(Hz)を「1500」に、「Speed」を「31.25」に設定。後は必要応じて「AFC」「NET」をオンに設定、デコード帯域幅を「1k」などに設定して下さい。
7410側は、PSK31の運用周波数帯に合わせた後、「USB-D」モードもしくは「LSB-D」モードを選択します。何れも「SSB」スイッチの長押しによって「D」表示を点灯されることで、「USB-D」もしくは「LSB-D」モードに入ります。
(写真7) MMVARIの設定例
(参考)
Carrier(Hz)のTXトーンが1500Hzの場合、「USB-D」モードを使用すると、7410のダイヤル表示の1500Hz上でPSK31の電波が発射されます。(7410のダイヤル表示が14072.00の場合、実際には、14073.50でPSK31の電波が発射されます) また「LSB-D」モードを使用すると、7410のダイヤル表示の1500Hz下でPSK31の電波が発射されます。(7410のダイヤル表示が14072.00の場合、実際には、14070.50でPSK31の電波が発射されます)
設定完了後、左上の「TX(F12)」をクリックするか、キーボードの「F12」キーを押下することで送信が始まり、タイプした文字が送出されます。受信に戻るには、再度「TX(F12)」をクリックか、キーボードの「F12」キーの押下です。画面下のメッセージメモリーを使った送信も可能です。
受信信号のレベル合わせは、「オプション」→「入力ボリューム」と進み、マイク(USB Audio Codec)のプロパティでレベルを調整します。Windows 7では初期状態がかなり高めになっているので、レベルを「100段階の2」に設定することで従来のOSとほぼ同等のレベルになるようです。なお、Windows XPはレベル可変できず固定ですが、通常は適切なレベルになっているようです。
変調出力のレベル合わせは、「オプション」→「出力ボリューム」と進み、スピーカー音量を調整するか、あるいは、7410側のセットモード39番「USB MOD Level」で調整します。PSK31では、モードの性質上ALCを振らせすぎると歪みますので、必ず適切なレベルに調整して下さい。