2015年3月号
ニュース
新バンド475kHz帯、1月21日に初の免許がJH3XCU局に発給
2015年1月5日に開放された、アマチュア無線の新バンド「475kHz帯(472~479kHz)」で初めての免許が、1月21日に近畿総合通信局管内でJH3XCU局に発給されたことがわかった。
全国でいち早く475kHz帯の免許が発給されたJH3XCU局のデータ
(総務省 「電波利用ホームページ」無線局等情報検索による検索結果)
475kHz帯は、開放となった1月5日から各地方総合通信局と沖縄総合通信事務所で免許申請の受け付けが始まっているが、中波放送局の周波数帯に近いことから「設置場所または運用場所から200mの範囲内に住宅、事業所等の建物(自己が所有または管理する建物を除く)が存在しない場合に限る。ただし、当該範囲内の建物の居住者または使用者(当該建物の全ての居住者または使用者の中波放送の受信に関し、当該建物の所有者または管理者が代表して責任を負う場合は、当該建物の所有者または管理者)から了解が得られている場合は、この限りでない」、さらに「等価等方輻射電力は1W以下」といった条項が設けられ、当面は免許(変更)手続きに際し、JARDやTSSによる無線設備の保証などは利用できない状況となっている。
総務省が提供している「無線局等情報検索」で確認したところ、1月24日現在のアマチュア無線局データ上で、475kHz帯の免許を受けたのは全国でJH3XCU局のみだったが、その後は全国で数局に免許が発給された模様だ(2月23日現在)。
「無線局等情報検索」の画面。周波数「475.5kHz」を入力し、全国のアマチュア局を検索
上記の検索を1月24日現在の免許データで行ったところ、全国でただ1局、JH3XCU局が表示された
(総務省 「電波利用ホームページ」無線局等情報検索による検索結果)
これから徐々に運用者が増え、制約をクリアしながら交信記録が伸びていくことが期待されている。