2015年3月号

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JR2NMA 森本かおりさん

森本さんが初めてアマチュア無線に興味を持ったのは中学生の時、資格を取ろうと考えたものの、この時は問題集の難しさに一旦は断念した。

その後、知人から、免許は養成課程講習会でも取れること、またD-STARなら交信も簡単で、経済的にも無理なく始められるよと勧められた事がきっかけとなって、4アマ免許を取得、無線機はID-31を購入して2012年6月に開局した。実は森本さんは、4アマの修了試験に合格するとすぐに3アマ講習会の受講を申し込んだため、JR2NMAのコールサインを受領する前にすでに3アマの修了試験に合格していたというエピソードもある。


愛用のID-31

開局してからの2年間はずっとD-STARを運用した。この頃は仲間内での交信がメインであったが、アクティビティを落とさないため、奈良県在住の仲間と毎日1回交信するというスケジュールを組み、開局から165日間これを続けたという。旅行に行った先からも、ローカルレピータにアクセスして、毎日のスケジュールを継続した。

開局から約2年が経過した2014年5月、初めて仲間に移動運用に連れて行ってもらった。移動運用先からは全国各地の多くの局と交信ができ、その楽しさに夢中になった。そして今では毎週のように移動運用に出かけるようになり、森本さんの方から積極的に仲間に声をかけている。土日が仕事で埋まってしまうと、移動運用に出かけられずにストレスが溜まるという。


7MHzのダイポールアンテナで運用。(加茂郡八百津町)

移動運用を始める前、144MHzは、近くにしか電波が飛ばないと思っていたが、移動運用で大型のアンテナを使うと、驚くほど遠くまで電波が飛んで行くことが解った。144MHzのAJDまでは残すところ6エリアと8エリアになり、144MHzでのAJD完成が森本さんの当面の目標となっている。


144MHzの16エレ×2で遠距離を狙う。 (安八郡神戸町)

また、7MHzの移動運用では大きなパイルになるが、一緒に移動している仲間に助けてもらいながら楽しんで運用している。「こんな下手な私でもたくさんの局が呼んでくれるので、ほんとうにうれしいです。最後は感謝をこめて、かわいく73って言うようにしています」と話す。移動運用に出かけるようになると、交信局数がどんどん増え、先日ついに2000局を超えた。


これなら1人でも建てられると思って購入した7MHzのツエップアンテナ。(碧南市)

この冬は仲間と雪山に出動し、午前中はスキーを楽しみ、午後は移動運用を楽しんだこともある。なお、海外局との交信はまだ東アジア地域の近場の国々しか繋がっていないが、南極の昭和基地との交信を目指している。「アマチュア無線ではいろんな人と出会え、無線での交信だけではなく、アイボールQSOもほんとうに楽しいです。移動運用は、これからもずっと続けていきたいですが、将来は、自宅にもきちんとしたアンテナを建て、家からも無線をできるようにしたいです」、と森本さんは将来の夢を話す。

このコーナーでは、アマチュア無線の様々な楽しみ方に挑戦するハム(アマチュア無線家)を紹介します。
自薦も歓迎しますので、info@fbnews.jpまで、写真1、2点と紹介文(300字以内程度)を添えてご送付下さい。
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