2016年11月号

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「HS1A」のコールサインを持つアマチュア無線家、タイのプミポン・アドゥンヤデート国王がサイレント・キー

タイ王国のプミポン・アドゥンヤデート国王(ラーマ9世)が、2016年10月13日に享年88歳で逝去された。同国内は深い悲しみに包まれている。


タイ王国のプミポン・アドゥンヤデート国王(写真提供:RAST)

プミポン国王は1927年12月5日米国生まれ。1946年に兄のラーマ8世が急死したため18歳で王位を継承、これまで70年間にわたり国王として多くの国民から敬愛されてきた。

1989年8月には同国の通信省から「HS1A」のコールサインを贈られたアマチュア無線家でもあり、タイのアマチュア無線連盟であるRAST(Radio Amateur Society of Thailand)の役員を務めるなど「タイ王国のアマチュア無線界にとって、とてもとても大切な存在であった」(JARL Web)という。

RASTは現在、服喪のために公式Webサイトをモノクロ画像に切り替えるとともに、トップページにプミポン国王を追悼する記事を掲載。2mのハンディトランシーバーを使用するシーンや、1989年8月には同国の通信省から「HS1A」のコールサインを贈られた際の写真などを見ることができる。


プミポン国王が2mのハンディトランシーバーを使用中の貴重なシーン(写真提供:RAST)


1989年8月、タイ通信省がプミポン国王にアマチュア無線のコールサイン「HS1A」を贈った際の写真。RAST
関係者も出席した(写真提供:RAST)

また日本では、JARLが10月17日にプミポン国王の逝去を公式Webサイトのニュースコーナーに掲載。「海外の偉大なアマチュア無線家の方として、プミポン国王のご冥福を心よりお祈りしましょう」と呼びかけている。


RASTはJARLとも交流が盛んで、東京で開催されるハムフェアには関係者が出席し、ブースも出展している

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