2016年11月号

トップページ > 2016年11月号 > Masacoの「むせんのせかい」~アイボールの旅~/第10回 国立極地研究所と第58次日本南極地域観測隊の皆さん

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こんにちは! 先月号で、「新米の美味しい季節やね~」なんて書いたら、さっそく新潟からとっても美味しい新米を送ってくださった方がいて、食欲の秋!加速中のMasacoです。
紅葉の美しい時期になりましたね~! 紅葉で印象に残ってる!といえば、以前ラジオのお仕事で訪ねた人気スポット、栃木県の「鬼怒川(きぬがわ)」。一面、秋色の絨毯を敷き詰めたような景色と、渓谷の清流が見事なコラボレーションで感動! それはそれは綺麗でした!が・・・! 私、ラジオで「きどがわ」と読んでしまい、笑われ、叱られ、落ち込んだ・・・。若かりしあの頃を思い出してしまいます(笑)

さて『Masacoの「むせんのせかい」~アイボールの旅~』は、10月中旬に東京都立川市の国立極地研究所へお邪魔しました! 映画「南極料理人」を見てから、ずーっと訪ねてみたかった場所!ワクワクします♪

第10回 国立極地研究所と第58次日本南極地域観測隊の皆さん

日本から14,000キロも南にある、氷に閉ざされた南極大陸!ここはどこの国にも属さない地(国際条約で南緯60度以南の領有権主張は凍結)として、世界の30か国以上が観測基地を設けて科学調査などを行っています。

日本では1956(昭和31)年から南極観測が始まり、第1次南極観測隊53名が到着した東オングル島に「昭和基地」が設けられ、その後、日本の南極観測の拠点となって、毎年「日本南極地域観測隊」が派遣されています。昭和基地にはJARLのアマチュア無線局「8J1RL」が置かれていることは皆さんご存じですよね!

今回は11月に「第58次 日本南極地域観測隊」として南極へ出発する、アマチュア無線技士の資格を持つ隊員の皆さんとお会いするため、東京都立川市の国立極地研究所へ!

JR立川駅から車で5分、国立極地研究所の入った建物に到着です! とっても広い敷地♪


国立極地研究所に到着!

「こんにちは、Masacoさん!」

出迎えてくださったのは、第58次日本南極地域観測隊越冬隊として南極へ向かう吉川康文さん(JG2MLI)。吉川さんはこれまでにも2回、第53次と第55次の越冬隊として南極へ行った大ベテラン。なんと「8J1RL」というコールサイン入りのTシャツで登場です!! うわぁ!頼もしくてカッコいい~♥♥


「8J1RL」のTシャツを着た吉川さんが案内してくださいました

「はじめまして、Masacoです♪ 今日はよろしくお願いします」
「Masacoさんは南極や、南極観測のことはあまりご存じないですよね?」
「はい。“南極料理人”の映画を見た知識くらいしか・・・」
「あはは♪ みなさん、そうおっしゃいます(笑)。じゃあ最初にこの敷地の中にある“南極・北極科学館”をご案内しましょう」

ということで、国立極地研究所が運営している「南極・北極科学館」を見せていただきました。ここは“南極、北極の今”を知ることができる広報展示施設として2010年7月に開館した施設!実際に南極観測で使用していたものや、収集(採集)したものに触れたり、昭和基地のライブ映像やオーロラの映像を見ることができるそうです。楽しみ~!!


これは国立極地研究所の1階に展示されている南極の石(やまと山脈で発見された隕石=ユークライト)。
南極は「地球上で最も隕石がたくさん採集される地域と考えられている」のだそうです!


「南極・北極科学館」で隕石の実物を顕微鏡でチェック!! 色鮮やかな花火のようでめっちゃキレイ!


歴代南極観測船4隻の模型。上段右はふじ、左は現役の二代目しらせ。下段右は宗谷、左は初代しらせです


動物たちの貴重な剥製もありました!

そしてなんと、1968(昭和43)年、第9次日本南極地域観測越冬隊が、昭和基地から南極点まで5,182kmを往復したときの雪上車「KD604」の実物も展示されていました!この雪上車は2014年に日本機械学会から「機械遺産」に認定されたそうです!!


1968年(昭和43年)、日本人初となる南極点到達に成功したときの雪上車です

1968年に南極点を目指したときは、12人の隊員がこのKD604など4台の雪上車に分乗して、約5か月間かけて南極点を往復してきたそうです。雪上車の中は、操縦席のほか、寝台や小さなキッチン、無線機も!これで毎日、真っ白な大地を走り続けて、食事をして、休んで…というのは大変だっただろうなぁ・・・。寝台は寝返りしたら落ちるくらいの幅だし、もちろんお風呂もトイレもないしね・・・。


車内の操縦席と寝台。この中で南極点までの往復、約5か月を過ごしました


雪上車に搭載されていた無線機。コリンズかしら?

頭の体操 詰将棋

Masacoの「むせんのせかい」~アイボールの旅~

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