2013年8月号
ニュース
KANHAM 2013
7月13日、14日の2日間、大阪府池田市にある池田市民文化会館と周辺施設にて第18回関西アマチュア無線フェスティバル(愛称 KANHAM2013)が開催された。この西日本最大のアマチュア無線のイベントには、関西はもとより全国各地から2日間で8,000名もの来場者があった。
会場となった池田市民文化会館
本年は、「元祖!!コミュニケーション アマチュア無線 ~ひろがる つながる 友達の輪~」をテーマに、大小様々なイベントが開催された。中でも兵庫県立大学西はりま天文台 天文科学専門員である鳴沢さんによる講演「宇宙人の正しい見つけ方 電波SETI(地球外知的生命探査)の話」は土曜日、日曜日の2日間開講され、子供から大人まで多くの聴講者で席が埋まった。
開会の挨拶を行うJARL稲毛会長
その他本年は、JA3USA島本さん、JE2EHP堤さんによるDXフォーラム「ハム的地球の歩き方」や、アイコムのフラグシップ機開発者による技術講演の他、恒例となったJO3KHA笑福亭瓶太さんによるアマチュア無線落語、毎年異なるテーマを取り扱う「防災シンポジウム」、ハムログ作者であるJG1MOU浜田さんやMMシリーズのハムソフト作者であるJE3HHT森さんに直接質問できる「フリーソフトの作者と語る」、現役のJARL理事や社員が出席して本音で話す「JARLそこまで言って委員会」なども多くの聴講者を集めていた。
デジタルモードの実動デモを行ったJARL関西D-STARコーナー
KANHAMは大人だけでなく子供が楽しめるイベントも毎年用意されており、電子工作や電子実験が行える「楽しく学べるこども科学スタンプラリー」は大人気で、自分のレベルや興味に合わせた教室が選択できる。会館の入り口前に設けられた各教室の受付には、朝10時の開場前から参加を希望する子供達の列ができていた。
開場を待つ来場者
恒例となったKANHAM記念局(本年は8J3Aと8J3XVIII)は、例年の屋外運用から、本年は空調の効いた屋内に場所を移しての運用だったため、快適に運用できたようだ。また会場内からは、プロの歌手であるMasacoさんが個人コールJH1CBX/3で運用し、430MHzで約70局とコンタクトした。芸能人と直接コンタクトできるとあって、運用周波数はパイルアップになった。QSLカードは会場での直接交換も応じてくれたほか、JARL経由での交換もOKという。
JH1CBXのQSLカード
一方、メーカーやクラブなどによる展示ブースや展示販売ブースにも多くの来場者があり、特に初日午前中の屋内ブースは、展示物や販売品、またジャンクを熱心に見る来場者で溢れ、人が多く目的のブースになかなかたどり着けない時間帯もあった。
超満員のメーカー展示コーナー