2014年5月号
ニュース
JARDハムクラブが開局
4月23日、東京都豊島区巣鴨にあるJARD(一般財団法人 日本アマチュア無線振興協会)のハム教室にて、JARDが開設したクラブ局(JARDハムクラブ JO1ZRD)の開局披露会が開催された。
移動する局と移動しない局が免許されている
披露会ではまず有坂JARD副会長から挨拶があり、開局の目的が説明された。それによるとこのクラブ局は、養成課程講習会では受講者の皆さんに、補助的教材として無線通信や無線設備に触れていただく機会として活用、またビギナーズセミナーではアマチュア無線入門者の皆さんに、法・規則を守って正しく運用していただくために、生きた教材として活用することを目的としている。
挨拶を行う有坂副会長
続いて、今井JARD管理部長から、電子黒板を使ってクラブ局の開局に至る経緯が説明された。それによると、お客様満足度を向上させる一環として、また青少年などの入門者への啓発や災害への率先した備えとして、JARD本部にクラブ局を早期に設置することが検討された。その結果、もともとJARDが平成8年12月から18年12月まで開設し、当初の目的を完了したため一旦閉局していたこのJO1ZRDを、旧コールを復活させてハム教室内に改めて開局した。養成課程講習会やビギナーズセミナーの受講者に実際の無線通信に触れて抱くことを目的に、今後アクティブに運用していきたいと抱負が語られた。
説明を行う今井部長
その後は、テープカットに続いて、原JARD会長による記念通信が行われた。この記念通信は、430MHz/FMで、あらかじめ待機していた大塚にあるJARLのクラブ局JA1RLとの間で行われた。続いてクラブ員によるランダムQSOに移行し、まず21MHz/SSBでCQ DXを発信してみたが、あいにくコンディションが悪く残念ながら海外からの応答はなった。続いて430MHz/FMでCQを発信してみたところ、1回目のCQに対してJA1YGRから応答があり、緊張の中ランダムQSOにも成功し、大きな拍手の中、閉会となった。
記念通信中の原会長
クラブ員がランダムQSOにチャレンジ中
JO1ZRDのQSLカード