月刊FB NEWSの2015年4月号で、オーストラリアにおけるスペシャルコールサインでの運用を紹介した（ http://www.fbnews.jp/201504/news/Australia.html ）。同国では今年が、オーストラリア・ニュージーランド軍団（ANZAC）が第一次世界大戦中のトルコのガリポリに上陸してから100周年を迎えるメモリアルイヤーとされており、メモリアルにちなんだ記念局の運用が、各地のハムクラブによって精力的に行われている。

7月25日、マウントダンデノン国定公園内からEastern & Mountain District Radio Clubが「VI3ANZAC」を運用

2015年7月25日、ビクトリア州メルボルン近郊のハムクラブ「Eastern & Mountain District Radio Club」によって、メルボルン東方のマウントダンデノン国定公園内から、メモリアル記念局「VI3ANZAC」の運用が行われた。期間中は特別に公園内へのアンテナ設置許可を得ることができたことから、HF帯の八木アンテナなどを設置し、多くのクラブメンバーが短波帯からV・UHF帯の各バンドで運用を楽しんだ。

特別な許可を得て国定公園内に設置したHF帯のビームアンテナ（撮影：VK3ER）

このメモリアル記念局は2015年の1年間のみに限定されており、ビクトリア州以外の各州でも運用が行われている。オーストラリアのアマチュア無線連盟であるWIAでは、専用の記念アワードも用意されている。ぜひこの機会に各地から運用されるメモリアル記念局との交信を楽しんでいただきたい。

VI3ANZACの運用に参加したEastern & Mountain District Radio Clubのメンバー（撮影：VK3ER）

ANZAC100周年の記念行事を案内するWIA 特設サイト
http://www.wia.org.au/newsevents/anzaccentenary/about/