2016年6月号

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JARD、旧スプリアス規格のアマチュア無線機の実態調査で「HF帯固定局用無線機」の募集を開始

一般財団法人 日本アマチュア無線振興協会(JARD)は、今後の保証業務等の参考とすることを目的として、2月8日からJARL登録機種や初期のJARD技適機種(旧スプリアス規格の無線機)が、どの程度新スプリアス規格を満足するかの実態調査を行っている。当初の対象はハンディ機とモービル機だったが、4月27日からは新たに「HF帯固定局用無線機」が追加され、広くアマチュア無線家に対象機種の提供(貸し出し)を求めている。


JARDが開設した「スプリアス実態調査」のWebサイト。対象となる無線機器のリストは随時更新される

総務省は平成17年12月1日に無線設備規則を改正し、無線機器の新スプリアス規格を定めた。この改正前に製造された無線機器は、移行措置として平成29年11月30日までに局免許を受けた場合は平成34年11月30日まで引き続き使えるが、平成29年12月1日以降は旧規格での開局や増設、変更ができず、新スプリアス規格を満たす必要がある。

こうした動きを受け、アマチュア局の保証業務を行っているJARDでは、今後の保証業務の参考とする目的で、2月8日から旧スプリアス規格で作られたアマチュア無線機から発射されるスプリアスが、新規格に適合しているか否かについての実態調査(実測)を開始した。

当初、このスプリアス実態調査はハンディ機とモービル機のみで行われていたが、4月27日からは新たに「HF帯固定局用無線機」まで範囲を拡大した。

対象となるのはJARL登録機種および旧技適機器(2005年12月頃までに製造された旧スプリアス規格のもの)のHF機および一部のV/UHF帯固定機で、JARDのホームページ上に機種リストが公開されている。


JARDホームページに掲載されたHF帯固定局用無線機の対象機種リスト(一部抜粋)

なお、測定費用と往復の送料はJARDが負担し、2週間~1か月後を目安に実測データを記した書面とともに貸し出し者へ返却される。以下にJARDが公表している申し込みの概要を紹介する。

●費用は無料
・スプリアスの実態調査は、無料で実施しています。
・無線機の往復の運搬料、実測に要する費用もすべてJARDが負担します。

●お申込み
・お申込みは、専用のページからお申し込みください。
※無線機は、正常に動作するもので、かつ改造していないものに限ります。
また、技適機種の場合は、技適ラベルが貼付され、確認可能なものとします。

●無線機の引き取り
・お申込み後に、JARDの指定業者(日通)が無線機を引き取りに伺います。
※ご自身で無線機をお送りすることは絶対にお控えください。       
・お引き取りは、希望の日に午前・午後・夜間の時間帯での引き取りが可能です。
※必ずしもご希望に添えない場合も有り得ますので、その際はご容赦ください。
・梱包資材は、引取業者が持参のうえ引き取ります。(ご自身での梱包は不要!)

●無線機の預かり期間
・無線機をお預かりする期間(ご返却まで)は、約1ヶ月とさせていただきます。

●測定結果の通知
・実測を行った結果は、無線機とは別に、結果通知書によりお知らせします。

●運搬中などでの破損(保険)
・無線機運搬中の破損は、宅配便の保険金額(通常30万円)の範囲内で保険が適用されます。
※ただし、天災地変、輸送機関の事故等の不可抗力による損害及び貨物自体の瑕疵に起因する損害については適用されません。
・実測時などJARDの責による場合は、適正な販売価格の範囲内でJARDが弁償します。

なお、5月17日現在でスプリアスの実測が完了した無線機の総数(ハンディ機・モービル機、HF帯固定機の合算)は438台と公表されている。すでに貸し出しの申し出があり募集を終えた無線機は、対象機種リストに掲載されていても、申し込み手続きページのプルダウンメニューでは機種名が表示されないので注意が必要だ。

詳細は下記のWebサイトを参照するか、JARD保証事業センターへ問い合わせのこと。

・問い合わせ先:
JARD保証事業センター
電話 03-3910-7263(平日のみ午前9時30分~午後6時)
https://www.jard.or.jp/hosho/contents/sp-survey-1.html

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