2013年9月号

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2013年 ナショナル・スカウト・ジャンボリー - 米国

7月15日~24日の10日間、米国ウエストバージニア州にある” Summit Bechtel Reserve”というボーイスカウトの活動地にて、”The 2013 National Scout Jamboree”が開催された。このイベントには全米各地からボーイスカウト、ベンチャースカウト、ボランティア、スタッフを合わせて5万人を越える参加者があった。


ジャンボリー会場の様子

このイベントでは、米国ボーイスカウト連盟のクラブ局であるK2BSAが運用された。このK2BSA はジャンボリーなどボーイスカウトの行事などのために開設された局で、様々なイベントで運用されている。今回K2BSAは42人のスタッフによって運営され、10日間で2,604名のスカウト達が参加し、全米各地はもとより世界各地、さらには国際宇宙ステーション(ISS)ともコンタクトを行い、合計1,958QSOを記録した。また、会期を通して339人のスカウトが” Radio Merit Badge”を取得した。


運用中のスカウト達

ジャンボリー会場内のK2BSAサイトには、各スポンサーメーカーから提供された機器で構成された7局のHFステーションと3局のVHF-UHFステーションが設置され、アンテナには4本のバーチカルと1本の2エレビームが設置された。さらに会場近くには、各1基のVHF FMレピータ、UHF FMレピータに加えて、UHF D-STARレピータも設置されインターネットとリンクして、会場からのハンディ機による通信をサポートした。


アマチュア無線サイトとアンテナ


30mステーション

アマチュア無線の運用の他には、ARDF-フォックスハンティングも行われ、50チームが、隠された5つの送信機を見つけ出すスピードを競った。その他には、4基の高高度の気球を発射した。高度10万フィート(約3万メートル)まで上昇すると期待されたこられの気球には送信機が搭載されており、北はカナダのオンタリオ州、南はサウスカロライナ州、西はケンタッキー州、東はメリーランド州から受信レポートが寄せられた。


ARDF-フォックスハンティング サイト


ARDF-フォックスハンティング用の受信機とアンテナ

またK2BSAでは米国FCCの3グレード(テクニシャン、ジェネラル、エクストラクラス)のアマチュア無線ライセンスの試験を実施し55人が受験した。このうちの10人(テクニシャン9人、ジェネラル1人)が新規に免許を取得し、別の4人が免許のアップグレードになる上級(2人がジェネラル、2人がエクストラ)に合格した。


アナログレピータとD-STARレピータ

こちらに、今回の運用に関するビデオが用意されている。なお、K2BSAの詳細については、こちらをご参照ください。次回のK2BSAのイベントは、10月19~20日に開催される第54回ジャンボリー・オン・ジ・エア(JOTA)になります。ジャンボリー・オン・ジ・エアの詳細についてはこちらをご参照下さい。

上の写真5点は、Ray Novak, N9JA提供

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