8月24日(土)、25日(日)の2日間、東京ビッグサイトにて、日本最大規模のアマチュア無線のイベント「ハムフェア2013」が開催された。連日猛暑が続いた今夏だが、この週末に限っては時折雨も降るなど暑さが一段落し、初日の土曜日が21,000人、2日目の日曜日が10,000人、2日間合わせて31,000人が来場した。来場者は関東地方のハムを中心に、このイベントを楽しみにしていた全国各地のハム、さらには近隣諸国や、遠くは米国やドイツまで及んだ。

朝10時の開場を待つ来場者

開会式の様子

アマチュア無線機器の主力メーカーの集まりであるJAIAコーナーにはJAIA正会員4社(アイコム(株)、(株)JVCケンウッド、コメット(株)、第一電波工業(株))が出展、各ブースは大勢の来場者に賑わった。特に土曜日の午前中はどのブースも、各社の主力製品や、新製品、参考出品などを見に訪れた来場者であふれ、場合によっては目当ての製品になかなかたどり着けないとった状況もあったようだ。その他にもJARLビジネスコーナーにJAIA正会員3社(アルインコ(株)、(株)エーオーアール、日本通信エレクトロニック(株))が出展し、こちらも多くの来場者で賑わった。

■JAIAコーナーに出展した各社のブースの様子

アイコム株式会社

株式会社JVCケンウッド

コメット株式会社

第一電波工業株式会社

(JAIA各社の新製品／参考出品についてはJAIAコーナーをご覧下さい)

JARLが開発し、アマチュア無線の世界標準となっているデジタル方式のD-STARに関しては、今年も会場内に臨時レピータ(JP1YJJ)が3基(430DV、1200DV、1200DD)設置され、連日高い稼働率となった。また、JARLイベントコーナーでは、7M3TZJ安田氏による中上級者向けの「D-STARの現状と将来を知る」、さらに、JP1EED小笠原氏、7M3QXW依田氏、JR1UTI藤田氏による初級者向けの「D-STARの楽しみ方と運用マナー」の2本の講演が行われ、どちらも多くの聴講者で埋まった。

「D-STARの楽しみ方と運用マナー」講演

その他にも各種の講演、ハムフェア特別記念局8J1A運用、中学生以下を対象としたスタンプラリー、自作品コンテスト／絵画コンクールの入賞作品展示、親子で楽しめる電気の散歩道と工作教室など、様々なイベントが用意され、クラブコーナーでの各種展示や、不要品などの即売と合わせて会場内には多数の見所があり、１日では全てを回りきれないといった声も聞かれた。

JAIA各メーカーの最新機種で運用できる特別記念局8J1A

なお、来年の同フェアは、8月23日(土)、24日(日)に開催される。