2013年9月号
ニュース
国際灯台&灯台船週間(ILLW)での運用 - オーストラリア
8月17日と18日の週末に、「International Lighthouse & Lightship Weekend (以下、ILLW)」と称し世界85ヶ国の灯台や灯台船からアマチュア無線を楽しむ運用が行われた。
このイベントはスコットランドのAyr Amateur Radio Groupが主催するものであり、歴史は1995年までさかのぼる。イベントの大きな目的は、近年、GPSナビゲーションシステム等の発達によって規模が縮小をたどる灯台施設にて、海の道しるべとして古くから親しまれてきた灯台や、灯台船に対する再認識、また保存作業の必要性や理解を、アマチュア無線の運用を通して世界各国のアマチュア無線局へ伝えること。また同時に期間中のビジターに対してのPR活動を行うことも目的としている。
もちろん参加者自身が無線運用を楽しむことも目的の1つであり、近年ではこの趣旨に賛同する多くのアマチュア無線家によって、世界に散らばる約450もの灯台や灯台船から運用が行われている。
今回、オーストラリア・ビクトリア州のEastern and Mountain District Radio Club Incは、メルボルン近郊に位置する「Cape Schanck Lighthouse」よりILLW運用を行った。Cape Schanck Lighthouseは国立公園として付近一帯が州によって整備されており、今回の運用はこの公園内のコテージにメンバーが集い、VK3ILHのコールサインでHF帯を中心に2日間の運用を行った。
このILLWは毎年8月の第3週の週末に行われており、次回は2014年8月16日から17日の開催予定となっている。参加については事前に運用場所をILLWのWEBサイト(http://illw.net/)で登録を行うだけであり、だれもが自由に参加できるイベントである。このILLWに興味のある方は、ぜひ来年のイベントに参加してみてはいかがでしょうか。