2015年4月号

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オーストラリアで「D-STAR Educational Day」開催

3月21日、オーストラリアのメルボルン近郊の町、ウッドエンドで地元ハムクラブ「Macedon Ranges Amateur Radio Club」の主催による、恒例となったD-STAR勉強会「D-STAR Educational Day」が開催された。


「D-STAR Educational Day」の会場となった、Woodend RSL Sub Branch

当日はメルボルンを中心に活動するD-STARユーザー約20人が集い、日々の運用で得られた情報の共有、多くの話題でのディスカッションで盛り上がりを見せた。

会場内ではVK3JFKリチャード氏、VK3TQピーター氏によるプレゼンテーション形式による基本講座や、実際にD-STARレピータ(2mDV、70cmDV、1.2G DV/DDのフルセット)を持ち込み、実働展示を行うなど、D-STARを始めて間もないハムに対しての丁寧な解説も行われた。


VK3JFKリチャード氏による解説

このほか、D-STARレピータ情報の書き込みサービス、D-STAR対応トランシーバーの実働展示や、昼にはバーベキューが行われるなど、D-STARユーザー間の親睦がより一層深められるミーティングとなった。

オーストラリアの「スペシャルコールサイン」による運用

ところで、オーストラリア国内のアマチュア無線局は、毎年1月26日の「Australia Day」(※1)と、4月25日の「ANZAC Day」(※2)に限り、プリフィックスに「AX」を用いたスペシャルコールサインによる運用が行われているのをご存じだろうか。


ICOM Australiaのクラブ局、VK3COMもスペシャルコールサイン「AX3COM」を使用する

例えば、コールサインが“VK1QRZ”という局の場合、この期間だけは“AX1QRZ”という形での運用が可能になる。プリフィックスをVKからAXに変更するための事前申請は必要なく、運用者の判断で使用できる点がユニークだ。もちろんACMA(オーストラリア政府組織)も正式に認めている。

次回は4月25日、26日の2日間、「ANZAC Day」を記念した“AX”プリフィックスでの運用がオーストラリア各地のハム達によって行われる予定だ。ぜひ交信にチャレンジしていただきたい。

※1 Australia Day(毎年1月26日):1788年の1月26日にオーストラリアへの植民を目的とした初めての船団がシドニー湾に到着したことを記念する日。

※2:ANZAC Day(毎年4月25日):オーストラリア・ニュージーランド軍団の戦没者追悼慰霊の日。

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