第8話　3人娘の楽しい移動運用

残暑も和らいできた秋の某日。あーちゃん・サミー・エリーはいつもの女子会を楽しんでいました。
あーちゃん（以下、あ）「行楽の秋だね～ハイキングとかしたいね～」
エリー（以下、エ）「そういえばあーちゃん、去年もそう言って、結局山で迷子になってなかった？」
サミー（以下、サ）「エリーもね(笑)」
※3人娘アマチュア無線チャレンジ物語第9話より

話し合った結果、迷子になる心配のない場所でバーベキューをしようということになりました。
サ「ねぇねぇ、Masaco先輩も誘おうよ♪」
あ「いいね！それじゃ、一緒に無線機も持っていくってのはどう？」
エ「移動運用だね、ステキ♡どうせなら、本格的な設備にしたいよね！ID-51以外のリグも使って！」
エリーはやる気まんまんです。

あ「でも、本格的となると、私たちだけでできるかなぁ？＞＜」
エ「大丈夫、アテ（宮代先輩）があるから♪」
エリーはにっこりと親指を立てました。
※宮代先輩・・・エリーの会社の先輩。ハム。（3人娘アマチュア無線チャレンジ物語第3話より）

さて、それから数日後。Masaco先輩と3人娘は、宮代先輩と仲間の人たちのサポートを受けて、初めての移動運用に出かけました！

現地に到着すると早速、車から荷物を降ろすあーちゃんとエリー。
エ「お、重い～～～！！！落ちる落ちる～！」
あ「ちょ、エリー、ぜったい落とさないでね！足の指が潰れちゃうから！！」
発電機がこんなにも重いものだと知らなかった2人。弱音を吐きながらもなんとか荷台から移動させることができました。

テントを組み立て終えると、お次はアンテナの設置。
今回4人のために宮代先輩が準備してくれたのは、HF用のダイポールアンテナ、V/UHF用のグランドプレーンアンテナ、それに、430MHz用の八木アンテナの3本でした。
宮代先輩たちがアンテナ設置のためのマストを準備している間に、4人はアンテナの組み立てにチャレンジ！

M「じゃぁ、ダイポールアンテナを建てるから手伝ってもらっていい？」
サ「もちろんです！このコネクタをアンテナにつなげばいいんですね」
エ「私は同軸ケーブルをほどきますね(^^)」
M「ありがとう。普段はハンディ機がメインだから、なんだか新鮮ね」

次にグランドプレーンアンテナをマストに取り付けます。
あ「私が支えておくね。それにしてもけっこう重いものなんだね」
サ「でもスパナでナットを締めるのはけっこう楽しいかも♪」
M「あーちゃん、サミー、ファイト☆」
エ「ふぁいと～っ！」

力仕事も4人のチームワークで楽しくこなしていきます。

ダイボールアンテナと、グランドプレーンアンテナにポールに取りつけた後は、マストを伸ばします。
力仕事に自信のあるあーちゃんとサミーが挑戦します！

M「2人とも気をつけて、怪我しないようにね」
サ「All right☆」

ようやくグランドプレーンアンテナと、そのすぐ下に取り付けたダイポールアンテナの設置が完了しました。右のアンテナは宮代先輩たちがセッティングしてくれた八木アンテナです。

次は、無線機をバッテリーに接続します。プラスとマイナスを間違えないように慎重につなぎます。もし運用中にこのバッテリーが空になっても、発電機が控えていますので安心です。

電源やアンテナの配線ができました！今回用意したのは、IC-7100Sです。4アマでも操作可能でHF～UHFまで運用できる出力20W（HFは10W）のオールモード機です。
合計で1時間ほどかけて、4人は初となる移動運用の設営を完了することができました。

あ「やったーーー、完成だーーー！！！＼(^○^)／　そしてお腹空いた～(T＿T)」
サ「私も！体がbeefを求めてるって感じがする」
エ「2人とも『さっそく運用』って感じじゃなさそうだね(^_^;)」
M「先にバーベキューにしましょうか(^^)」
あ「さんせーーー！！！」

うきうきと食材の準備にとりかかるあーちゃんたち。美味しそうな食材をみるだけで思わず笑顔がこぼれます。
それぞれ野菜を洗う担当、切る担当とわかれて、テキパキと準備をこなしていきます。
あ「ねぇねぇみんなは料理とかするの？」
サ「うん、Momの代わりにやったりとか♪」
M「私も出来るだけ自炊するようにしてるわね」
あ「どうりで、みんな包丁使うの上手だなぁって思った！ところでエリーは？」
エ「私は・・・その・・・たしなむ程度に」

食べ物を前に格段に手際が早くなる4人。あっという間に食材の準備が整いました。
バーベキュースタートです！