2015年11月号

トップページ > 2015年11月号 > 無線ガールあーちゃん奮闘記/第8話 3人娘の楽しい移動運用

連載記事

「うひゃ~。お肉おいしそう♥生きててよかった♥」
「あーちゃん、お肉もいいけど、seafoodもグッドだよ♪」
「みなさん、ハムのバーベキューといえば『コップにコールサイン』。あるあるじゃない?」
M「あるある~(笑)」

お腹も気持ちも満たされてきたところで、先陣を切って、エリーが無線機の前に腰を下ろしました。運用は、みんなもメンバーになっている宮代先輩のクラブのコールサインで行います。

エリーは手始めに、144MHzでクラブ仲間との交信を始めました。
「信号がちょっと弱いからノイズが入るけど、聞けないことはないかな」
相手局との距離が遠かったので、メリット5ではありませんでしたが、まずはクラブ仲間との交信を成功させました。

さて、次は知らない人との交信!のはずですが・・・
「あーちゃん、先にお手本みせて~><」
どうやらエリーは緊張のせいか一歩が踏み出せないようです。エリーはもともと、ちょっと恥ずかしがりやなのでした。

「OK、ちょっと待ってね」
食べていたお肉を急いで飲み込むあーちゃん。オペレーター交代です。

あーちゃんはIC-7100Sのバンドを7MHzに切り替えました。SSBの同調操作には慣れていないので、宮代先輩からアドバイスをもらいながら、あーちゃんは声が明瞭に聞こえる局を探しました。7MHzなので、全国各地からの電波から入ってきます。

東京の局のCQが明瞭に入感したため、CQが終わるのを待って応答しました。すると、すぐに返事が返ってきました。アンテナがダイポールなので、10W出力でも遠方まで飛んで行くようです。

「こちらの天気は雨のち曇りです。午前中は雨が降っていたんですが、今はやんでいます。そちらは青空が見えているようで、羨ましいです」
「その公園なら昔行ったことがあります。なだらかな丘のある、緑がきれいな公園でしたよね」

その次は、福岡の局と交信しました。こんな風にあーちゃんは、初めて交信する局となにげない会話を楽しみました。

続いてのオペレーターはサミーです。
「名前はサミーです。桜のサに、三笠のミに、それと、えーっと・・・」
「(オフマイクで)ねぇねぇ、伸ばす音ってなんて言えばいいの?」
M「えーっと・・・何だったかしら。ど忘れしちゃった(・_・;)」
「分かんないけど、たぶん、『棒』じゃない?!」
「桜のサに、三笠のミに、ぼ、棒です!!」
※正しくは『長音』です。
サミーは和文通話表が少し苦手のようです。

「2人とも楽しそう・・・よし、私もやってみよう!」
2人の姿を見て勇気がわいてきたエリー。どきどきしながらもCQに応答してみることにしました。

「えっと、こちらの天気は雨・・・いや、やっぱり今は晴れです。あ、ちがう、曇りでした!(*o*)」
テンパるエリーを、あーちゃんとサミーはニヤニヤしながら隣で見守りました。

M「3人ともすっかり一人前ね(^^)v」
「そんな、私はまだ全然です。もっとスラスラお話できるようになりたいです」
「最後にMasaco先輩も運用してみてくださいよー!(^◇^)」
「わたしもMasaco先輩のいい声ききたいな☆」
M「よーし、エリー交代よ♪」

最後に4人は2人1組に分かれると、それぞれ自分のハンディ機を使って、自分のコールサインでかわるがわる交信しました。

「やっぱりこの4人での交信はすっごく楽しいな♪(^O^)」

初めての移動運用を満喫した4人。
みなさんもぜひ、お出かけのおともに無線機を持って行ってみてくださいね。

(注)記事中に登場する無線通信の内容は実際のものとは異なります。

次回・・・
無線機が大活躍する現場に、あーちゃんが潜入調査?!

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