2014年4月号
連載記事
第3話 免許取得のきっかけ エリー編
幼いころ田舎で満天の星空を見てからずーっと天体観測が趣味のエリー。大学時代は天文部に所属していて、ときどき変なことを考えてしまう不思議ちゃんです。
「宇宙の取りうる形ってどんなんかな~?」、
「木星って実はガスでできているなんてぇ~すごいかわいいよね♥」
などと、いつメン女子会に宇宙話を持ち出してはみんなのことをちょっぴり(?)困らせていました。
その日もいつもどおり仕事から帰宅して何となくテレビを見ていました。すると、ニュース番組で小中学生達がISS(国際宇宙ステーション)に滞在中の宇宙飛行士と交信している様子が放送されていて大・感・動!
「憧れの宇宙飛行士と交信できる・・・ということは私も宇宙に一歩近づけるかな♥」
こんなチャンスを見過ごすわけにはいかない、とエリーはネットで詳しく調べてみることにしました。
(許可を得て使用しています)
しかしニュースで放送されていたのは、小中学生を対象としたプログラム・・・。
さっきまでの大興奮が一気に醒めてしまいがっかりです。
それでも諦められず、何とか宇宙と交信したい!とエリーが真剣に調べていくうちにたどり着いたのは、“アマチュア無線”という聞きなれない言葉でした。何やらその“アマチュア無線”で宇宙飛行士と交信できるみたいです。
(QSLカード)
しかし“アマチュア無線”についての知識はゼロ。困り果てたエリーでしたが・・・。
とある人物の顔が浮かんできました。
「そうだ!宮代先輩に聞いてみよ~っと♪」
エリーの上司である宮代先輩は、実はエリーが所属していた天文部のOBでもあります。エリーがその会社に入社したのは、天文部のOB会で宮代先輩と知り合ったことがきっかけでした。その時先輩が何か機械を手に持っていたことをエリーは思い出したのです。
「たぶんあれが“アマチュア無線”だ!その時なんで質問しなかったんだろ~っ(+o+)」
翌朝出社すると、さっそくアマチュア無線の運用について尋ねてみました。
すると、立て板に水のごとく詳細に教えてくれました。
要約すると、「国家試験に合格し、無線従事者免許を取得しないとはじまらない」とのこと。
「国家試験!?!?」
エリーはその4文字にゾッとしました。
「先輩、それってものすご~く難しいんじゃないですか・・・?」
エリーの不安をよそに宮代先輩はにっこり。
「大丈夫、4級なんて小学生でも合格できちゃうから。せっかくだし受けてみなさい。無限の宇宙に近づくせっかくのチャンスじゃないか!」
エリーの不安は晴れませんでしたが、やっぱり宇宙飛行士と交信してみたい!
ついに国家試験を受験することを決意しました。
しかし一人で受けるのは気が引けたので、女子会のいつメンに相談してみることに。
いきなり“アマチュア無線”なんて言ったらみんなびっくりするだろうな~と思っていたところ・・・なんと!偶然あーちゃんとサミーも免許取得を考えていた!?
「大学時代からのことだけど、私たちってほんとに気が合うね!(●^o^●)」
まさかの展開にそれぞれびっくりしつつも、3人で意気投合!
あーちゃん、サミー、エリー、3人のアマチュア無線チャレンジ物語はこうして幕を開けたのでした。
次回・・・
どうしよう?!受験方法がわからない・・・
そんな時は頼れるお姉さん、Masaco先輩に相談しよう!
「第4話 受験申請」
お楽しみに☆