2016年5月号
連載記事
そしていよいよ校舎の4階にある部室へ。入口の「電気・アマチュア」と書かれた、光る看板が目印!
部室の前には、部員さん手作りの光る看板がお出迎え
中に入ると、あら、テーブルの上にたくさんのペットボトルが積み上げられています。部員の皆さんが飲んだもの?? でも、よく見ると電線が!!! 何? 何?
「はい、僕たちが作った“掛川ひかりのオブジェ展”の作品で、“光のピラミッド”という名前です」と、3年生の佐藤君と寺田和司君が教えてくれました。
3年生の佐藤君と寺田和司君が“掛川ひかりのオブジェ展”の作品を説明してくれました
2015年の掛川観光協会長賞を受賞した「光のピラミッド」。“ペットボトルをしっかり固定して、防水処理するのが大変だった!”と教えてもらいました
佐藤君がスイッチを入れると、ペットボトルがピカピカと光り、赤、黄、緑、いろいろなLEDが透明なボトルの中で反射するからとってもキレイ!
「掛川ひかりのオブジェ展」は、毎年12月初旬から1月下旬まで行われている地元のイベント。掛川駅前から掛川城へ向かうメインストリートを市民や地元の企業、学校、商店街が手作りした「ひかりの造形」で演出するというもので、もう16回も行われているそうです。
掛川工業高校の電気・アマチュア無線部は毎年、部員の皆さんが手作りした作品でこのイベントにエントリーをしているんですって。この「光のピラミッド」は2015年の掛川観光協会長賞を受賞した力作!!!
過去の出品作のいろいろ。左上は2001年の第1回で展示した「自然と近代交通網の調和」、右上は2013年の「茶のみやきんじろう」。下は2005年の「祭」です
もう一つ部室で実演してくれたのが2014年に掛川市長賞を受賞した「宇宙」という作品。針金と紙で作った白い球が、中に入った照明で赤く光って「太陽」を表現し、その周りで「惑星」をイメージした赤や黄色のLEDがピカピカ光ります☆
2014年の作品「宇宙」は掛川市長賞を受賞! 製作者の佐藤君、寺田和司君、原田君、大岡君も誇らしげでした
「これ、作るのが結構大変だったんです」「“ひかりのオブジェ展”は約2か月間続くので、その間雨が降っても壊れたり、破れないようにする工夫が必要でした」と、部員の皆さん。そうよね~、紙は弱いから雨が降ったらすぐ穴が開いてしまいそう…。でもそこは部員さんたちの長年のノウハウと技術で、屋外でもしっかり展示できる作品に仕上がりました。
昔は「時間をかけて一生懸命作った作品が、大きすぎて部室から出せない!」というハプニングがあったとか! 最後の最後で、それ、涙が出るわ~!!
小川先生が撮影した「宇宙」の製作風景。配線をつないでいる部分は、すべて熱収縮チューブを使って、強度と防水性を高めています
LEDがピカピカ光る心臓部はこの基板。もちろん部員の皆さんの手作りです♪