2月23日、New South Wales (NSW)州シドニー近郊のWyongにて、オーストラリア最大のハムイベントである「Wyong Field Day」が開催された。このイベントは、地元ハムクラブである「Central Coast Amateur Radio Club」が主催となり、毎年2月に開催されている。

会場内の様子

オーストラリア最大ということもあって、地元のNSW州だけでなく、遠くはオーストラリア大陸の反対側にあるパースなどからも、数千キロの距離をキャラバンで訪れるハムもいるくらい人気がある。Field Dayそのものはこの日1日だけの開催であるが、会場周辺のホテルでは、それぞれにアイボールディナーなどが開催され、オーストラリア全土のハムが年に一度のこのイベントでの再会を喜んでいた。

ラジオクラブによるアンティークラジオの展示

本年のField Dayには約1200名の来場者があり、朝6時30分からオープンするフリーマーケットでは、ジャンク市ならではの売り手と買い手のディスカウントの駆け引きも随所で見られ、15時の閉会まで、年齢を問わず多くのハムで賑わっていた。一方、9時にオープンとなる屋内会場では、近年オーストラリアでポピュラーとなりつつある「SOTA」（Summits On The Air)や、Weak Signal GroupによるWSJTセミナーなどが開催され、それぞれのセッションには多くのハムが参加していた。

フリーマーケットの様子

各メーカー展示ブースには最新機種が実動展示され、普段触れる機会の少ない無線機を実際に操作して感触を確かめ、販売店ブースで実機を購入するハムも少なくなかった。

HF機、D-STAR機を中心に最新機種が展示されたIcom Australiaのブース

13時からの抽選会では無線機やアンテナなど4つのプライズが用意され、アナウンスで抽選番号が読み上げられると、会場のいたるところから「Congratulations!」が聞こえ、多くの歓声で賑わった。