2014年3月号
連載記事
第2話 免許取得のきっかけ サミー編
会社の連休を利用してサミーは生まれ故郷であるハワイに帰省していました。久しぶりに会う仲間たちとのWonderful☆Timeを楽しみにテンションが上がりきっていたので、集合時間の1時間も前にバーベキュー会場に到着!
「やっぱここは最高!この独特のお花と海の香りはハワイでしか感じられないね☆」 当然のことながら、みんなまだ来ていません。サミーはしばらくビーチをお散歩することに決めました。
鼻歌を歌いながら、ハワイの海風を全身で感じて幸せな気分で歩いていると、誰かを見つけました。
「あ、日本人のライフセーバーかな? し、しかもイ・ケ・メ・ンだあ♥」
そのお兄さんは無線機で誰かと話しているようです。
ここからでは話の内容までは聞こえません。何とかお兄さんと仲良くなりたいと思ったサミーは、とうとう我慢できずに近づいて話しかけました。
「お兄さん、ライフセーバーなの? その無線機めっちゃかっこいい~!」
するとお兄さんは、「他の場所にいる友人のライフセーバーとこれでしゃべっているんだよ」、と教えてくれました。「これがあれば、日本にいる友達にも簡単に連絡できるし、結構便利なんだ」
その言葉を聞いてサミーは決意しました。
「お兄さんも無線機も超COOLだ! 私も無線機を買って日本からお兄さんとお話しするんだ~♪」
帰国後しばらく時間が経ち、冬になったある日、ハワイでの出会いを思い出して、サミーは近くにあるハムショップに出かけました。もちろん今までハムショップに来たことはありませんでしたが、少しもためらわずに扉を開きました。
「こんにちは~!無線機くださいっ!」
店員さんは優しく笑って対応してくれました。
「お嬢ちゃん、今日は無線機は買ってもらえないなあ」
話を聞くと、アマチュア無線をするのには免許がいるから、無線機を買う前に免許を取らなくてはいけないよ、とのこと。それを聞いてもサミーは余裕の表情です。
「な~んだ!じゃあ先に免許を取ればいいんですね!」
店員さんは、「すごく簡単な試験だし、お嬢ちゃんみたいにやる気がある子なら一発で合格できるよ。」と言ってくれました。
「やったー! でもどうやったら試験を受けられるんですか。すぐに受けたいんですけどっ」 サミーはとっても乗り気です。
「アマチュア無線の試験は毎日やっているのではなく、1、2ヶ月に1回。さらに2ヶ月前に申し込まないといけないから、まずは申し込んで、それからしっかり勉強してね」と店員さんは教えてくれました。
「All right☆試験なんてよゆう余裕!絶対合格するぞっ!」
次回・・・
宙(ソラ)ガールのエリーがアマチュア無線を始めようと思ったのはなぜ?
「第3話 免許取得のきっかけ エリー編」
お楽しみに☆