2014年8月号

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NICT 未来ICT研究所 2014施設一般公開

7月26日(土)、神戸市西区岩岡町にある独立行政法人 情報通信研究機構(NICT) 未来ICT研究所の施設一般公開が開催された。宇宙天気予報やJJYなどでアマチュア無線家にとっておなじみのNICTは、東京都小金井市に本部があり、神戸にある未来ICT研究所には4つの研究室(超高周波ICT、量子ICT、ナノICT、バイオICT)が置かれ、情報通信技術に関する最先端の研究が行われている。


未来ICT研究所

この未来ICT研究所では、毎年、施設一般公開が行われており、本年は、13個のテーマに沿って施設が公開された。それぞれのテーマのブースや体験コーナーでは担当の研究者による研究活動の紹介や説明が行われ、施設を見るだけでなく質問することなどもできた。それと平行して、午前と午後に各1回ずつ、研究者による最新の研究内容の講演も行われた。


日本標準時JSTと副局計画


原子時計の動作原理デモ


講演会の様子


子供が楽しめるイベントも用意

アマチュア無線家にとっての注目は、記念局8J10NICTの公開運用だった。この記念局は、①2014年に独立行政法人通信総合研究所(CRL)が情報通信研究機構(NICT)に改組されてからちょうど10年、②郵政省総合通信研究所の関西先端研究センター (現在の未来ICT研究所)が開設されてからちょうど25年、③郵政省電波研究所(RRL)の鹿島支所が開設されてからちょうど50年、の3つの周年を記念して開設された。今年の3月15日に開局し、9月15日までの半年間に各地から運用を行っている。


8J10NICT

8J10NICTは開局以来、東京都小金井市にあるNICT本部からの運用を皮切りに、生駒山、アンリツ株式会社本社、NICT鹿島宇宙技術センター、富士山5合目、横須賀リサーチパーク、東京電機大学鳩山キャンパス、東北大学ほかからの運用を行ってきた。今回は、未来ICT研究所の施設一般公開に併せて、同地から2回目の運用が行われたが、今回はゲストオペレーション制度を利用した、社団局の構成員以外の一般参加者(無線従事者免許所持者)による運用の試みも初めて行われた。


公開運用中の様子

この記念局に続いて、2014年12月には、①JJY開局75周年と②逓信省電気試験所 平磯出張所の開設100周年を記念した新たなコールサインの記念局を開設する予定。さらに再来年2016年には、逓信省電気試験所が無線電信の研究を開始してから120周年の記念局の開設を予定しており、2014年~2016年は「無線通信研究アニバーサリーアマチュア無線記念局リレー」と題し、3つの記念局をリレー式に開設することが計画されている。

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