2015年6月号
ニュース
JARD、7月から「第二級アマチュア無線技士」の養成課程講習会を開始、受講者募集も行われる
一般財団法人日本アマチュア無線振興協会(JARD)は、eラーニング方式による第二級アマチュア無線技士の養成課程講習会を7月から開始することを発表、5月25日から5月30日まで、その受講者募集が行われた。受講料は49,750円(税、免許証申請手数料含む)で定員は50名、希望者多数の場合は抽選となる。
JARDが5月25日に掲載した、7月期の「第二級アマチュア無線技士養成課程講習会(eラーニング方式)」の募集案内(すでに締め切り)
JARDが5月25日に募集を行ったのは、eラーニング方式による第二級アマチュア無線技士の養成課程講習会(第三級アマチュア無線技士の資格所持者を対象とした短縮コース)の7月から開催されるコースで、概要は次のとおり。
●受講者の条件
・第三級(電信級)アマチュア無線技士の従事者免許証の資格を有する方。
但し、欠格事由のある方は、今回のお申込ができません。
・インターネット環境があり、簡単なパソコン操作(Webサイト閲覧、メールの送受信等)が可能な方。
●受講料
・49,750円(無線従事者免許申請手数料1,750円及び消費税を含む)。
・修了試験の再受験を受験される場合は、再受験料5,000円が別途必要。
●授業科目と受講期間
・法規17時間、無線工学29時間
・受講開始から修了試験までの受講期間を標準3か月、最大でも6か月以内とします。
●受講上の留意点
・受講の際は、管理責任者・講師の指示に従って下さい。
・養成課程を終了するためには、eラーニングの教材(練習問題等任意のものを除く)を全て履修し、かつ修了試験に合格する事が条件です。
・修了試験を2回不合格になった場合は「不合格」となります。また、受講期間6か月以内に修了試験を受験しないと「失格」となります。
・修了試験は、受講開始後1か月以上が経ち、修了試験を受験する際は管理責任者からの承認を受けないと受験できません。
JARDが公開した、第二級アマチュア無線技士養成課程eラーニングのサンプルページ。自分で学習スケジュールを立て、各章ごとに勉強を進め「中間試験」で理解度の確認を受けるという方式だ
今回行われる第二級アマチュア無線技士の養成課程講習会は、自宅でインターネットなどを利用して学習を進める「eラーニング方式」で、自分で学習計画(標準3か月、最大6か月以内)を立て、それに基づいて法規と工学の各章を勉強し、理解度を確認する「中間試験」を受け、すべての中間試験に合格すると「判定試験」の受験が可能となり、この試験に合格し、管理者から承認が得られると、いよいよ最終関門となる「修了試験」の受験資格が与えられる。
eラーニングの学習教材(サンプル)より。音声ガイドも備わっている
修了試験は全国すべての都道府県、合計130か所にある「テストセンター(CBT)」に出向き、コンピュータ上で出題される法規(10問60分)、無線工学(20問90分)に解答し、それぞれ100点満点で60点以上を取ると合格となる。また月に2回程度、東京・巣鴨のJARDハム教室で対面式の修了試験も実施される。もし修了試験に不合格の場合、補習を受けた上で再試験の受験が1回のみ可能(別料金)だ。
なおJARDは、2015年10月期以降、四半期ごとに定員100名(応募状況により増員可能)で同形式の講習会を実施するほか、集合形式の講習会も10月以降にJARDハム教室で開催することを検討している。