2015年10月号
ニュース
アマチュア無線誌「HAM world」vol.1、電波社から刊行
「デジタル時代のアマチュア無線の楽しさ教えます」をテーマにした新しいアマチュア無線誌「HAM world(ハムワールド)」が、9月18日に株式会社電波社から刊行された。「アマチュア無線とインターネットの融合」を特集したページでは、「D-STARとデジタルレピーターの全容」という実践的な解説記事が掲載されているほか、さまざまなデジタルモードの運用方法や、上級ハムの資格取得から1kW局の開設に関する記事も掲載されている。税込み価格は1,200円。
株式会社電波社が9月18日に刊行したアマチュア無線誌「HAM world」vol.1。A4サイズという大きな版型が特徴。特別付録としてDVDも付く
株式会社電波社は、かつてアマチュア無線の月刊誌「モービルハム」を刊行していた株式会社電波実験社が2015年8月に社名変更したもの。同社は現在、月刊誌「ラジコン技術」などを刊行している。
「HAM world」は、やや大きめのA4サイズで本文は128ページ。アマチュア無線を現在楽しんでいる人、昔やっていたが、最近は無線界から離れてしまった人を対象にしたもので、「ハムフェア2015の会場レポート」「取るぞ! 1アマ 目指せ上級ハム!」「D-STARとデジタルレピーターの全容」「アマ無線のデジタルモード PSK31の面白さ」「タワーをサビから守るためのメンテナンスの方法」「スマートフォンでアマチュア無線」など、さまざまな記事や、各メーカーの製品紹介記事などを掲載している。
巻頭では「ハムフェア2015」のレポートと、各メーカーが会場で展示した新製品などを紹介している
「アマチュア無線とインターネットの融合」をテーマに、「D-STARとデジタルレピーターの全容」という記事も掲載。ID-51を実例にした各種設定も詳しく紹介している
またラジコンの月刊誌を刊行している出版社らしく、「アマチュア無線 新運用スタイル集」では、5.6GHz帯のアマチュアバンドを利用するドローン(マルチコプター)の紹介記事もある。さらに特別付録として「ハムフェア2015実況リポート」「1アマ合格白熱談義」「モールス通信入門」の3本(計60分)が収録されたDVDも付いてくる。
特集記事「取るぞ! 1アマ 目指せ上級ハム!」では、1kW局の開設方法も豊富な資料とともに掲載している
正式免許を受け、5.6GHz帯のアマチュアバンドを利用してドローンから画像伝送を行う実験も掲載。月刊誌「ラジコン技術」を刊行する電波社らしい企画だ
同社は今後、「HAM world」の第2号以降も刊行する計画があり、発売日などの詳しい情報はWebサイト( http://www.rc-tech.co.jp/ )で逐次告知するとしている。