一般財団法人 日本アマチュア無線振興協会（JARD）は、自宅などでパソコンとインターネットを使って受講できる「eラーニング方式」による2アマ（第二級アマチュア無線技士）の養成課程講習会を、2015年7月から3アマの有資格者を対象とした「短縮コース」として開催している。その最新情報を紹介する。

2015年7月1日、JARD事務局で行われたeラーニング方式2アマ講習会の開講記念セレモニーの模様

★2015年7月期の受講者（48名）の学習状況について

JARDはeラーニング方式の2アマ講習会（短縮コース）の標準的な受講期間を3か月、最長で6か月以内と定めている。初回となる2015年7月期の受講者48名にとっては、ほぼ標準的な受講期間が到来したところだ。

JARDによると、7月期受講者のうち、9月25日現在で所定の学習を終え、すでに修了試験に合格したのは21名。さらに修了試験間近まで学習が進んでいる受講生も十数名いるという。これは優秀な状況と言えるだろう。

また、これまでに所定の学習を終えた受講生の大半は、全国150か所にある「テストセンター」を訪れ、コンピュータが出題する試験問題に解答するというCBT（Computer Based Testing）形式の修了試験を選択したが、受講者からは「自宅の近くにテストセンターがあり、とても便利だった」と好評を得ているという。

eラーニング方式はJARDのWebサイトでデモ体験が可能。これは無線工学第1章の練習問題

★2015年10月期の受講申し込み状況について

きょう10月1日から、第二期生となる2015年10月期のeラーニング方式2アマ講習会（短縮コース）がスタートする。今回は、7月期の受講を希望したものの、応募者多数のため抽選で外れた250名が優先受講するほか、新たに募集を行った定員150名が加わり、合計400名の定員で実施する予定となっている。

JARDによると、この10月期の受講者募集にも定員を超える応募があり、抽選で受講者を決定。惜しくも漏れた希望者には、次回2016年1月期の優先受講の案内を行ったという。

★集合（教室）形式の2アマ講習会の開催予定について

JARDではeラーニング方式ではなく、3・4アマ講習会と同様、指定の会場に受講者が集まり、教科書を使って講師が授業を進めていく「集合（教室）形式」の2アマ講習会（短縮コース）も実施する予定だ。

現在のところ、東京・巣鴨の「JARDハム教室」を会場とし、2015年11月10日（火）から平日の約10日間にわたって授業を進め、最終日に修了試験を行う講習会を計画している。JARDによると、募集開始は10月初旬を予定し、決定次第JARDホームページに募集要項が掲載されるという。また2016年度は、名古屋市や大阪市などでも集合（教室）形式の2アマ講習会を開催する計画となっている。

JARDホームページ：http://www.jard.or.jp/