一般財団法人 日本アマチュア無線振興協会（JARD）は、3アマ有資格者を対象に、自宅でパソコンとインターネットを使って受講できる「eラーニング方式」を中心とした2アマの養成課程講習会を2015年7月から開催しているが、このほど、指定の会場に受講者を集め、講師が教科書を使って授業を進めていく「集合（教室）形式」の2アマ養成課程講習会を、2月から3月の土日に東京都内で開催することを発表した。

この講習会の概要と募集要項を紹介する。

平成28年2月期、第二級アマチュア無線技士養成課程講習会（短縮コース）

●講習期間：10日間
（修了試験に不合格となり、補習及び再修了試験を受ける場合は11日間）

●授業時間：46時間（法規17時間、無線工学29時間）

●日程：下表のとおり

●実施場所：
TKP浜松町ビジネスセンター
（105-0013 東京都港区浜松町2-7-17 イーグル浜松町ビル8階）
JARDハム教室
（170-8088 東京都豊島区巣鴨3-36-6 共同計画ビル8階）

●受講料：69,750円
（無線従事者免許申請手数料1,750円および消費税を含む）
※修了試験を再受験する場合は、再受験料5,000円が別途必要となります。

●募集期間：
平成27年12月18日（金）～平成28年1月17日（日）
※郵送の場合は1月15日（金）消印有効

●申し込み方法：
JARD Webサイトからオンラインによる申し込み、または郵送による申し込み
170-0800 東京都豊島区巣鴨3-36-6 共同計画ビル7階
一般財団法人　日本アマチュア無線振興協会 eラーニング事業センター
電話：03-3910-7253　http://www.jard.or.jp/

●募集定員：30名
※定員を超えるお申込みがあった場合、受講条件を満足する方を対象に、抽選で受講者を決定します。また、お申し込み数が15名に満たない場合、地震等の天災地変が発生した場合には、開催しないことがあります。

●受講者の条件：
第三級（電信級）アマチュア無線技士の資格を有する方もしくは、第三級アマチュア無線技士の養成課程を修了した方。ただし欠格事由のある方は、今回のお申し込みができません。

●受講上の留意事項：
・養成課程を終了するためには、第二級アマチュア無線技士養成課程標準教科書を全て履修し、かつ修了試験に合格することが条件です。

・1回目の修了試験に不合格の場合は、補習のうえ再受験が可能です。修了試験を2回不合格になった場合は「不合格」となります。

・補講時間を含め授業時間が46時間に満たない場合は、失格となります。

今回の集合形式による2アマ養成課程講習会は、2月6日（土）から3月20日（日）までの土日を計10日間使い、法規と無線工学で合計46時間の授業を受ける必要がある。途中の2月20日と21日、3月12日と13日は休講、3月19日は補講のみという比較的受けやすいコースだが、途中で講習に欠席（遅刻や早退を含む）があると、欠けた時間分の補講を受けなくてはならない。

しかし補講は上限9時間までとなっていることから、9時間以上欠席した場合は修了試験を受ける資格がなくなる「失格」の扱いとなる。2015年11月、集合形式による初めての2アマ養成課程講習会が開催されたが、受講者12名のうち1名が欠席時間の超過で「失格」となった。残りの11名は修了試験に臨み、全員が合格し2アマの無線従事者免許証を手にした。

なお、修了試験で合格点が取れなかった場合、1回のみ補修と再修了試験を受けるチャンスがある（今回は3月26日を予定）。

JARDは今年、東京のほかに大阪や名古屋などで集合形式の2アマ養成課程講習会の開催を検討している。