2015年10月号
連載記事
第7話 3人娘、今年もハムフェアに行く(前編)
8月22日と23日、国内最大のアマチュア無線のイベント「ハムフェア2015」が開催されました。3人娘は今年もハムフェアにやって来ました!
会場についてすぐにMasaco先輩と合流します。さらに今回は3人娘の知り合いの女の子(コノちゃん)も一緒です。お父さんの影響で、アマチュア無線に興味があるのだそう。お仕事で来られなかったお父さんの代わりに、3人娘とMasaco先輩が全力でアマチュア無線の魅力をコノちゃんに伝えていきます! それではLet’s Go!!
入ってすぐ左手側にある受付でパンフレットをもらいました。パンフレットにはハムフェアのスタンプを押すことが出来ます。
サミー(以下、サ)「まず初めに工作教室に案内するね!自分で何かを作るのって楽しいよね♪」
入口近くのJARLコーナーには、「工作教室」という、アマチュア無線に関係する電子工作キットの組立を体験できるコーナーがあります。
開場して間もない時間帯でしたが、すでに何組かの親子たちが電子工作に挑戦していました。
あーちゃん(以下、あ)「モールス信号って知ってる?ここでは、モールス信号を打つ練習に使える、音の鳴る機械を作ることができるよ」
エリー(以下、エ)「本当はお姉ちゃんたちもやりたいんだけど・・・コノちゃんの力で頑張って作ってみよう」
コノちゃん(以下、コ)「私でも出来るかなぁ・・・」
Masaco先輩(以下、M)「私たちがお手伝いするから大丈夫よ^^」
テーブルには組立説明書が置かれています。説明書に書かれている通りに組み立てられればOKなのですが、小学生にはちょっと難しく、多くの子供達がお父さんや係の人に教えてもらいながら、組み立てを行っています。
サ「小さい部品だなぁ。大人の手じゃうまく扱えなさそう・・・」
あ「コノちゃんは手先が器用だねぇ」
M「説明書によると・・・ネジでとめるのは、コレとコレかな?」
エ「意外と難しいですね。大人でもちゃんと頭を使わないとダメですね」
5人で協力して、モールス練習機の組み立てが終わりました。
木製のキーを押して音が鳴ることを確かめるコノちゃん。ちゃんと「ツー」という音が鳴ります。動作確認にも成功しました。
M「とっても上手に出来たね♪」
コノちゃんは誇らしげな様子です。係の人に出来上がりを判定してもらいます。結果は・・・「合格」!
コノちゃんは修了証をもらいました!
コ「もうすぐアマチュア無線技士の試験を受けようと思ってるの」
サ「Wow!!小学生なのにスゴイ☆」
あ「コノちゃんならきっと一発で合格できるよ!(私と違って・・・(ToT))」
エ「これで練習して、お姉ちゃんと一緒にモールス信号をマスターしようね♪」
お次はクラブコーナーを見て回ります。会場中央付近にあった「After 50 Project」のクラブブースで、免許の要らない特定小電力トランシーバーを使った、アマチュア無線の疑似交信体験をさせてもらうことになりました。
あ「ここで無線交信を体験させてもらおう!実際に話してみるとすごく楽しいよ(^o^)/」
エ「もしかして交信するのは初めてかな?」
コ「うん」
M「じゃぁ一緒に交信の仕方を教えてもらうところから始めましょうね」
クラブメンバーの方から、無線での交信のレクチャーを受ける5人。とっても真剣です。アマチュア無線には個人個人にコールサインが割り当てられていること、交信する時は相手のコールサインを呼び、自分のコールサインも伝えることなど、基本的な知識を教わりました。
まずはクラブメンバー同士での運用の見本を見せてもらい、次はコノちゃんたちの番です。コノちゃんはまだ少し不安な表情をしていました。
あ「大丈夫、ぜんぜん難しくないよ!まずは私が先にやってみるから、コノちゃんはよく見ておいてね」
この交信体験で使うための、専用のコールサインを決めます。クラブメンバーのアドバイスで「地名・アルファベット・数字」を組み合わせてコールサインを作ることにしました。交信相手のクラブメンバーは、会場内のどこか離れたところで待機してくれています。頂いたメモ用紙には、どんな風に話せばいいのか丁寧に解説されています。自分のコールサインをメモして、準備万端です。
あ「こちらは『ありあけA822』です。どうぞ」
「ありあけA822・・・こちらは・・・」