2016年9月号
ニュース
JARD、9月1日から「スプリアス確認保証」を開始
一般財団法人 日本アマチュア無線振興協会(JARD)は、9月1日から「スプリアス確認保証」を実施することを発表した。
JARDが8月19日に行った発表より
国際的な無線通信規則の改正を受けて、電波法に定めるスプリアス規格が改正され、平成17年12月に施行された。これに伴い、平成19年11月以前に製造された旧スプリアス規格の無線機は、平成34年12月以降は使えなくなる。
ただし、すでに免許を受けている無線機については、スプリアスを実測し新スプリアス規格に適合することが証明できれば、「スプリアス発射及び不要発射の強度確認届出書」を総合通信局等に提出することで、平成34年12月以降も使用することができる。
この手続きの簡便な方法として、アマチュア局の場合は、平成28年6月30日付けで総務省公示「アマチュア局の無線設備の保証に関する要領」の一部が改正され、新たに追加された「スプリアス確認保証」を受けることで対応することが認められ、JARDは、同保証を平成28年9月1日から開始した。
JARDによる「スプリアス確認保証」の対象となるのは、JARL登録機種や技術基準適合証明機種で旧スプリアス規格機器のうち、JARDが発表する「スプリアス確認保証可能機器リスト」に記載の送信機に限られる(保証可能機器は随時追加される)。また自作機等であって、自ら測定したスペアナ画面の写真を添付した機器も対象となる。
JARDが発表したスプリアス確認保証可能機器リストより
申請方法は「書面の郵送」と「電子メールによる提出」「電子申込み(入力フォーム)への入力」の3通りがある。
★書面による場合
「スプリアス確認保証願書」及び「スプリアス発射及び不要発射の強度確認届出書(アマチュア局の保証用)」に必要事項を記入の上、封筒で送付する。
〒170-8088
東京都豊島区巣鴨3-36-6
共同計画ビル
JARD保証事業センター
★電子メールによる場合
JARDのホームページ( http://www.jard.or.jp/hosho/ )から、「スプリアス確認保証願書」及び「スプリアス発射及び不要発射の強度確認届出書(アマチュア局の保証用)」をダウンロードし、必要事項を記入の上、メールに添付して送信。
・メール送信先 sp-con@jard.or.jp
★電子申込み(入力フォーム)による場合
JARDホームページから手続き
・JARD保証事業サイト http://www.jard.or.jp/hosho/
いずれの場合もJARDが直接、総合通信局等へ必要な手続きを行い、「スプリアス確認保証通知書」が申請者へ送付される。
「スプリアス確認保証願書」の記入例(JARD発表の資料より)
「スプリアス発射及び不要発射の強度確認届出書(アマチュア局の保証用)」(JARD発表の資料より)
なお、保証料は以下の通り。
・基本料(基本料には1台分の料金を含む)2,500円
・2台目以降 装置1台ごと1,000円
(例)3台出願の場合:1台目2,500円+(1,000円×2台)=4,500円
このほか、「同一局において複数回にわたりスプリアス確認保証を受ける場合、2回目以降は基本料を免除し、装置1台ごとに1,000円」、「JARL会員で複数台の出願をする場合は、同一局において2台目以降の2台分までを1回限り減額」といった特例も設けられている。
なおJARDでは、9月1日からJARD保証事業サイト( http://www.jard.or.jp/hosho/ )にスプリアス確認保証の手続き案内を掲載する予定だ。詳細は同サイトで確認のこと。