2016年9月号
ニュース
JARD、創立25周年記念「小笠原DXペディション」で約4200局と交信
一般財団法人 日本アマチュア無線振興協会(JARD)は創立25周年記念事業として、8月23日から28日まで、小笠原諸島・父島へのDXペディションを行った。現地からの運用は足かけ4日間で、約4200局との交信に成功した。
「小笠原DXペディション」団員による出発前の記念写真
JARDの「小笠原DXペディション」は有坂JARD会長(JA1HQG)を団長に、養成課程講習会修了者からの公募で決定した7名、全国高校アマチュア無線連盟の5名(高校生3名、中学生1名、教諭1名)、さらにJARDやJARL関係者などを加えた総勢21名(うち女性4名)で構成されている。8月20日に行われたJARD創立25周年記念式典の席上で「結団式」があり、23日の午前11時に東京・竹芝桟橋から客船「おがさわら丸」で出発した。
一行を乗せ、東京・竹芝桟橋を出航する「おがさわら丸」。7月に就航したばかりの新造船だ
目的地の父島・二見港には翌24日の11時30分に到着。運用場所となるコテージで全員が手分けをして7~50MHz帯のアンテナを設営、同日夜から「JD1YBV」「8J25JARD/JD1」のコールサインでQRVを開始した。その後は運用最終日となる27日の朝まで各バンドで精力的に運用を行い、合計で国内外の約4200局との交信に成功したという。
運用場所となる父島のコテージに到着。機材の荷解きを始める
全員で分担しながらアンテナの組み立てと設置作業を行う
メンバーの中には、これまでV・UHF帯の運用しか経験したことのないビギナーもいたが、HF運用の経験豊富な団員のアドバイスとサポートで、HFバンドのSSB運用をこなせるようになった者もいた。
準備が整ったところで、有坂団長によるJD1YBVの開局式を実施
運用にはIC-7300Mも大活躍した
一行は27日午後の「おがさわら丸」で帰途につき、翌28日の午後、東京・竹芝桟橋に無事帰着した。なお現地の運用風景などはJARDのFacebookページで紹介されている。
(写真提供:JARD)