2016年12月号
ニュース
APDXC 2016が開催される
11月11日(金)から13日(日)の3日間、今回で6回目となる「Asia Pacific DX Convention(APDXC)」が、大阪で開催された。各イベントを合わせて国内外からのべ100名を超えるアマチュア無線家が参加し大いに盛り上がった。今回は初めて6大陸からの参加があった。
初日の金曜日は、特に海外からの参加者に人気の「アイコムの工場見学ツアー」が開催された。9時に大阪市内を貸切バスで出発し、10時半には最初の目的地である和歌山アイコム有田工場に到着。工場の紹介ビデオを見た後、3つのグループに分かれ、稼働中の製造ラインや検査/エイジング、品質管理等のセクションをガイドの説明を聞きながら見学した。その後、紀の川市にある和歌山アイコム紀の川工場を訪問。ここでは、暖かな日差しの中、参加者はアンテナや工場の撮影、DX談議に花を咲かせるなどして有意義な時間を過ごした。
和歌山アイコム有田工場にて
工場見学(写真左)、ビデオ鑑賞(写真右上)の様子、紀の川工場(写真右下)
工場見学を終え、一行は大阪に戻り、大阪市平野区にあるアイコム本社を訪問。ここでは、井上会長(JA3FA)の歓迎の挨拶に続き、今年8月の東京ハムフェアでお目見えしたIC-7610のプレゼンテーションが行われた。この日初めて公開された情報やテストデータもあり、参加者の関心を集めた。また、プレゼンテーション後に行われた質疑応答では、予定の時間を大幅にオーバー。IC-7610への関心の高さと、期待の大きさを伺い知ることができた。
IC-7610プレゼンテーションの様子
この日の夜は、大阪市天王寺区にある大阪国際交流センターで、井上会長がホストを務めるウェルカムパーティが催された。工場見学ツアー参加者に加え、パーティからの参加者、さらには日本のDXerも加わり、賑やかな宴となった。ステージでは国ごとに個性的な自己紹介&スピーチが展開された。また、今年はFB Girlsのエリー(JP3JZK)が所属する楽団有志による演奏が行われ、会場を大いに盛り上げた。
ウェルカムパーティの様子
2日目はAPDXCの人気イベントとなっているバスツアーが開催された。まず午前中に万博記念公園内にある国立民族学博物館を見学。お天気にも恵まれたこの日は、万博記念公園でランチタイムとなった。柔らかな日差しの下、慣れないお箸に苦戦しながらも和風弁当を楽しんだ。午後からは吹田市にあるビール工場を見学。工場に着く前からバスの中は大盛り上がりで「ビール!ビール!」の大合唱となった。また、休日は休止しているビールの製造ラインが、お歳暮シーズン前の増産体制ということで、幸運にも稼動しており、製造工程を見るなど貴重な体験をすることができた。クライマックスは、ビールの試飲タイム。参加者たちは、新鮮な3種類のビールを満面の笑顔で飲み干していた。ホテルへ向かう車中は、アルコールの入った参加者の笑い声が絶えることはなかった。さらに、この夜はAPDXC最大のイベント「DXディナー」が開催され、バスツアー参加者に国内外のアマチュア無線家が加わり、DXやコンテストの話で盛り上がった。
万博記念公園でのランチ(写真左上)とビール工場での様子
DXディナー 歓談の様子
最終日の日曜日は、大阪国際交流センター内のイベントホールにて、50名を超える参加者を集め、各国の著名ハム7名によるプレゼンテーションが行われた。DXのトピックスはもちろん、多くのアマチュア無線家の注目を集めているSDRなど、興味深いプレゼンテーションが展開され、夕方5時過ぎに終了。次回のAPDXCでの再会を約束し、2016年のAPDXCは幕を閉じた。
最終日のプレゼンテーション参加者