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コンテストインフォメーション

2025年8月に開催予定のコンテストについて

JR1UJX 松永浩史

2025年8月1日掲載

6月から7月にかけて、Eスポの大オープンがある一方、7MHz帯をはじめとして昼間の正規伝搬が不良の日が多く、コンテストのみならず移動運用などでも困った方が多かったのではと思います。

さて、今回は8月に開催予定のコンテストから幾つか取り上げるとともに、いつもとは異なり「コンテストに参加しない方へ」と題して思うところを書きたいと思います。

コンテストに参加しない方へ こんな時どうする?

週末を中心に様々なコンテストが開催されており、皆さんが運用するバンドでも「CQコンテスト」との呼び出しが聞こえることもあるかと思います。「せっかくだから交信しようかな」とか「落ち着かないから静かな周波数はないかな」とか、思いはそれぞれかと思います。そのような場面での対応について述べたいと思います。

1. 「呼んでみようかな」という場合
多くの場合、コンテストの交信はコールサインとコンテストナンバーの交換のみで大丈夫ですし、むしろ簡潔な交信は歓迎されると思います。問題は「コンテストナンバーとして何を送出すればよいか」です。このような場合、以下の対応が考えられます。

①しばらくワッチする

他局との交信を聴き、何のコンテストに参加しているのかを推測するのが第一かと思います。ご存じのコンテストならば即コールし交信することができると思いますし、ご存じないコンテストならば規約を確認するヒントとなります。

②Webや雑誌等で規約を確認する。

筆者がしばしば利用するのはJF6LIU氏が運営されている「アマチュア無線ホームページ CQCQCQ.ORG」です。「国内コンテストカレンダー」と「海外コンテストカレンダー」のページがあり、各コンテストの規約が月別にまとめられております。「交信方法」としてコンテストナンバーも記載されており、また、各コンテストの主催者のwebへのリンクもあるので、コンテストのポータルサイトとして大変優れております。
アマチュア無線ホームページ CQCQCQ.ORG

③相手局に尋ねる

相手局をコールし「コンテストナンバーとして何を送出すればよいか」と尋ねるのも一つの方法です。但し、多数の局にコールされている最中は避けるほうが良いと思います。また、大抵運用場所を尋ねられますので、あらかじめ自局の運用場所のJCCやJCGナンバーを調べておくことをお勧めします。

2. 「混信を避けて運用したい」という場合
コンテスト参加者からの混信を避けてゆっくり交信したいという方もおられると思います。そのような場合の対処です。

①コンテスト使用周波数帯を避ける

国内コンテストの多くは「JARLコンテスト使用周波数帯」で運用することを参加者に求めています。言い換えると、このコンテスト使用周波数帯を避ければコンテスト参加局との混信を避けることができます。

例えば、430MHz/FMの場合はコンテスト周波数帯が432.100-434.000MHzと定められています。アマチュアバンドプラン内でかつ上記周波数帯以外である431.400-431.900MHzや438.000-439.000MHzの範囲内で運用すれば混信を避けることができます。なお、バンドエッジでの運用にはお気をつけ願います。
JARLコンテスト使用周波数帯(JARLコンテストページ内)

②コンテストが開催されていない周波数帯で運用する

例えば、430MHz帯以上を対象とするコンテストが開催中ならば、144MHz帯以下で運用する手もあります。HFの場合、基本的にWARCバンドではコンテストは開催されないので、WARCバンドで運用すれば参加局との混信を避けられます。

以上、幾つかの方法を紹介しましたが、以前と比べアマチュア局が減少しているなか、愛好家である私としては「コンテストだから」と特別視せず交信いただけると助かります。

次ページへ続く

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