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コンテストインフォメーション

2025年8月に開催予定のコンテストについて

JR1UJX 松永浩史

2025年8月1日掲載

注目のコンテスト1 フィールドデーコンテスト

昔から8月第1週末に開催されています。2025年はこの記事が公開された直後である8月2日(土)から3日(日)に開催されます。開催時間は変更、再変更がなされ現在は21:00から15:00となっております。

規約全体の解説は割愛させていただき、ここでは誤解されがちなホームステーションとフィールドデーステーションA、Bの違いに絞り解説します。

1. ホームステーションとは? フィールドデーステーションとは?

ホームステーションは常置場所または設置場所において運用する局、フィールドデーステーションは移動運用している局です。このうちフィールドデーステーションはAとBに区分されており、Aはコンテストに参加する目的で既設の無線設備がなく既設の電源もない場所へ移動運用した局、Bはそれ以外の局です。自局がフィールドデーステーションAならば得点を2倍にできます。

よく迷うのはフィールドデーステーションAに該当するか否かです。正式には主催者にお尋ねいただきたいのですが、私が知る限り以下のような例があります。

  • ・既設のアンテナ等(知人宅、別邸等)を使用した: Bです。
  • ・常置場所以外の住居で運用した: Bです。
  • ・既存の電源が利用可能である場所で運用した: 既存の電源を利用したか否かに関わらずBです。

2. 交信相手は?

以前は「常置場所・設置場所で運用する局は移動運用する局との交信のみ有効」である時代がありました。そのためか「自局が常置場所で運用している場合、移動運用でない局との交信は無効である」と誤解されている方もおられます。現在は、自局の区分を問わずホームステーション、フィールドデーステーションいずれの局との交信も有効です。

3. 「/〇」の付加に要注意

ワッチしているとコールサイン送出時に「/〇」をつけたり、つけなかったりバラツキがある局がおられます。他のコンテストはともかくとして、フィールドデーコンテストでは「移動して運用している局は、コールサインの後に移動先のコールエリアを示す番号などを送出すること」と定められております。移動運用されている方はご注意下さい。

4. 送信出力の制限に要注意

設置場所で運用する場合であっても送信出力は50W以下に制限されています。HFで時々「H」を送出している方をお聞きしますが、規約に抵触しますのでご注意ください。

蛇足ですが、本コンテストに限らず1200MHz帯以上で「M」を送出している方が散見されます。多くは言い間違いだと思いますがご注意を。


フィールドデーコンテスト

注目のコンテスト2 JARL奈良県支部 V・UHFコンテスト

例年8月第2週末に開催されており、2025年は8月9日(土)から10日(日)に開催されます。とても特徴があるコンテストですので紹介いたします。

特徴① 周波数帯により開催時間が異なる

使用周波数帯は28~1200MHz帯ですが、以下の表のとおり開催時間が区切られています。時間帯を間違うと「誰もいない」状態ですのでご注意願います。


JARL奈良県支部V・UHFコンテスト開催時間

特徴② コンテストナンバーは「そのコールを貰った年」である

コンテストナンバーは「RS(T)+参加中のコ-ルサインで局免許を最初に貰った年: 西暦の下2桁(2桁)+(県内局は〔N〕)」です。転居などでコールサインが変わった方は開局年とは異なることがありますのでご注意ください。

特徴③ 2種類のマルチを乗じて総得点を算出する

本コンテストには2種類のマルチがあります。第1マルチは相手局コ-ルサインの異なるテールレターの数、第2マルチは相手局の異なる局免許年の数です。

また、総得点は得点×第1マルチの数×第2マルチの数です。そのため、交信局数が伸びると総得点は驚くほど伸びます。過去の結果を研究する際にはご注意ください。

なお、同時期にJA9コンテストVU2025も開催されます。運用地によっては両方に参加することも可能です。お試しください。


奈良V・UHFコンテスト

注目のコンテスト3 KCJコンテスト

例年8月第3週末に開催されており、2025年は8月16日(土)21:00から17日(日)21:00に開催されます。特徴を以下に示します。

特徴① CWのみである

主催者は全国CW同好会(KCJ)です。

特徴② 国外局との交信も有効である

多くの国内コンテストとは異なり、国外局との交信も有効です。しかも国内局との交信が1交信1点であるのに対し国外局との交信は1交信2点です。よって、特にシングルバンド参加の場合は国内がオープンしていない時間帯も気を抜けません。

特徴③ 交信相手のログと一致した場合のみ得点となる

提出されたログを相互に照合し、一致している場合にのみ得点とマルチを認めることとなっており、相手局のログが提出されていない場合は得点となりません。自局が相手局の情報をミスコピーした場合は当然得点となりませんが、相手局が自局の情報をミスコピーした場合も得点となりません。よって、自分が間違いなく相手局のコール等を聞き取るのみならず、相手が聞き取りやすい運用を心掛ける必要があります。

フィールドデーコンテストに限らず、移動運用される方も多いと思います。暑さが厳しい折、健康には十分ご留意願います。では、月末のハムフェアでお会いしましょう。

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