2014年12月号

ニュース

APDXC 2014

11月14日(金)から16日(日)の3日間、2012年に続いて5回目となる「Asia Pacific DX Convention」が大阪で開かれ、各イベント合わせて国内外から100名を超えるアマチュア無線愛好家が参加した。

1日目の金曜日は、今回も恒例となった「アイコム・ファクトリー・ツアー」が開催され、貸し切りバスに乗って午前中に和歌山県有田川町にある和歌山アイコム有田工場を訪問した。有田工場では、まず英語版の会社案内ビデオを見た後、実稼動中の製造ラインに向かい、ちょうど流れていたID-5100の製造工程などを見学した。午後は紀の川市にある和歌山アイコム紀の川工場を訪問。ここでは製造ラインの他に、クラブ局JL3YTTの無線シャックや、旧機種の展示コーナーも見学した。


和歌山アイコム有田工場にて


和歌山アイコム紀の川工場にて

工場を見学した後、一行は大阪に戻り、大阪市平野区にあるアイコムの本社を訪問。ここでは井上会長の歓迎挨拶に続き、本年8月のハムフェアで出品し、年末に発売が予定されている最高級HFトランシーバー「IC-7850 アイコム50周年記念モデル」のプレゼンテーションを聴講した。このモデルはアマチュア無線機としては業界トップとなる抜群のC/N特性を有したLO(Local Oscillator)を備えたフラグシップモデルで、狭帯域のルーフィングフィルターとあいまって、特に近接妨害に対して抜群の受信性能を備えている。プレゼンテーションの後、参加者は、この日のために特別に用意された試聴機を実際に操作し、それぞれに、気になる性能を確かめた。


プレゼンテーションの様子


順番に試聴中

この日の夜は、大阪市天王寺区にある大阪国際交流センターに場所を移して、井上会長がホストのウェルカムパーティーが開かれた。パーティーには海外からの参加者以外にも、この日の仕事を終えた多くの日本人DX'er達が駆けつけ、国際色豊かな宴となった。


ウェルカムパーティーの様子。

2日目の土曜日は、こちらもAPDXCの恒例行事となったバスツアーが敢行された。本年は朝8時にホテルを出発し、まず池田市のインスタントラーメン発明記念館に到着。ここでは参加者がそれぞれ思い思いのカップラーメンを作った。その後、全員で回転寿司を楽しみ、守口市にあるイオンモールを散策した。午後からは大阪市平野区に移動して食品サンプル模型の製作を楽しんだ。ここでは全員がそれぞれ独自のパフェを作り、さらに数人はレタス作りにも挑戦した。これは大変な人気だった。


作ったパフェを披露するXT2HB。

この日の夜はAPDXCで最大のイベントであるDXディナーが開催され、世界各国からの参加者に加え、国内各地からDX'erやContesterの参加があり、賑やかな歓談の場となった。


DXディナーの様子

最終日3日目の日曜日は、朝から各国の著名ハムによるプレゼンテーションが行われた。内容はDXペディションの運用談や、リモート無線局の説明、アマチュアバンドに有害な混信をもたらしているOTHR(Over The Horizon Radar)の解説、さらには来年に予定されているビッグDXペディションの計画などで、昼食をはさみ夕方17時過ぎまで行われた。


UA3ABによるFT5ZMのDXペディション報告


W0GJが来年実施予定のK1Nの計画を説明

会の最後には主催者から、次回は2年後の2016年に開催することが宣言され、全てのイベントを終了、閉会となった。

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