2016年10月号

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国際宇宙ステーション(ISS)滞在中の大西宇宙飛行士、「CQ」を出して日本のアマチュア局と複数交信

JAXA宇宙飛行士として「国際宇宙ステーション(ISS)」に長期滞在中の大西卓哉宇宙飛行士(KF5LKS)は、8月下旬から9月中旬にかけて数回、余暇時間に144MHz帯FMモードで日本語による「CQ」を出し、日本の複数のアマチュア無線家との交信に成功している。


ISS滞在中の大西卓哉宇宙飛行士(写真©NASA/JAXA)

大西卓哉宇宙飛行士は、国際宇宙ステーションの第48/49次長期滞在員として、今年7月9日から10月30日頃までの予定でISSに滞在している。8月20日にはISSの宇宙飛行士と子どもたちがアマチュア無線で交信を行うプロジェクト「ARISSスクールコンタクト」の一環として、鳥取県大山町立大山小学校(8J4DISS)の6年生13人との交信も担当した。

JARL Webの記事によると、大西宇宙飛行士はこのARISSスクールコンタクト後、自分の余暇時間に一般のアマチュア無線家との交信にチャレンジすることを決め、8月29日の午前6時半(日本時間)に144MHz帯のFMモードで、ISSのアマチュア局である「NA1SS」のコールサインで日本語による「CQ」を出し、これを受信した京都市の2局(JM3DUR 島村氏、JH3BUM 石原氏)が交信に成功した。

さらにその後も数回にわたり、日本上空を通過する際に「CQ」を出し、9月15日現在で上記2局のほかJA0CAW、JA3RVS、JF1EUY、JL3JRYの各局が交信に成功、さらに数局と交信ができている模様という。


ISSから撮影された鳴門大橋(写真©NASA/JAXA)

NA1SSが一般交信を行う場合、ISSからの送信周波数は145.80MHz、応答する地上側は144.49MHzを使うスプリット運用となる(いずれもFMモード)。JARL Webでは「ISSとの一般交信の際は地上側からの呼出はしないで、必ず国際宇宙ステーションからの呼出を確認してから、呼出に応答するのが重要な約束事です」「日本の上空を通過するパスは、ARISS運用委員の安田 聖さん(7M3TJZ)が開設している“SatTrack V3.1.6 (Orbit Prediction)のページ”を利用して調べると便利です」とガイドしている。

大西宇宙飛行士のISS滞在期間も残り1か月少々となった。事前にパスを調べ、アンテナや無線機を準備して145.80MHzをワッチしてみてはいかがだろうか。

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