2016年10月号

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JARD、9月1日から開始した「スプリアス確認保証」の申し込み状況を公表

一般財団法人 日本アマチュア無線振興協会(JARD)は、2016年9月1日から開始した「スプリアス確認保証」の申し込み状況を公表した。業務開始から1週間が経過した時点での申し込み件数は28件だったが、その後も申し込みが増え続け、4週間経過時点の9月28日現在では71件となった。


JARDが9月14日に発表した、業務開始1週間時点での「スプリアス確認保証」の申込件数の広報資料より。
その後も申し込みは増え続け、9月28日現在で71件となった

国際的な無線通信規則の改正を受けて、電波法に定めるスプリアス規格が改正され、平成17年12月に施行された。これに伴い、平成19年11月以前に製造された旧スプリアス規格の無線機は、平成34年12月以降は使えなくなる。

ただし、すでに免許を受けている無線機は、スプリアスを実測し新スプリアス規格に適合することが証明できれば、「スプリアス発射及び不要発射の強度確認届出書」を総合通信局等に提出することで、平成34年12月以降も使用を続けられる。

この手続きの簡便な方法として、アマチュア局の場合は、平成28年6月30日付けで総務省公示「アマチュア局の無線設備の保証に関する要領」の一部が改正され、新たに追加された「スプリアス確認保証」を受けることによる対応が認められ、JARDは、同保証を平成28年9月1日から開始した。

JARDは9月14日、スプリアス確認保証の受付開始から1週間時点での申し込み件数が28件であることを公表した。その後も申込件数は増え続け、月刊FB NEWSの取材によると、4週間経過時点の9月28日現在では71件となった。

JARDには、スプリアス確認保証に関する問い合わせや相談が連日多数(9月1日~28日で約300件)寄せられ、各地のアマチュア無線のイベントで行っている講演も多くの聴衆を集めるなど、アマチュア無線家からの注目の高さが伺える状況となっている。そのためJARDは「手続きは、平成34年が期限となっておりますが、皆様には早めの手続きをお勧めいたします」と呼びかけている。


JARDは各地のアマチュア無線イベントで、スプリアス確認保証に関する講演を行っている

なお、スプリアス確認保証は「無線局の再免許申請手続き」と同時に行う必要はなく、スプリアス確認保証のみ単独で受けることが可能だ。また保証対象機種であれば、JARDに申し込み手続きを行うだけで終了し、総合通信局等への届出はJARDが行う仕組みとなっている。詳しくはJARDのWebサイトに設けられた「スプリアス確認保証のご案内」ページにある「スプリアス確認保証に関するQ&A」を参照するとよいだろう。

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