Masacoのうたのせかい
2025年9月16日掲載
兵庫県は日本でいちばんため池の多い地域です。その数はなんと2万か所以上。東京の方にため池っていうと、「え? 溜池山王の駅・・・」って言われたことがあるくらい・・・(笑)。関東圏ではなじみが薄いと思います・・・。私自身、地元で育ちながらもため池を「ただの風景の一部」として、特別な意識を持たずに過ごしてきました。ところがある時、ため池保全活動をされている方からこんな言葉をいただいたんです。「この兵庫県の地域はため池のイベントが多いけど、なかなかため池の役割や昔の人の思いが伝わらないんや。子どもたちにもため池の存在をもっと身近に感じてもらって興味を持ってほしい。それにはみんなで歌える歌が必要だと思うんや・・・」と。最初は戸惑いました・・・。「ため池の歌?!ってどんな歌詞・・・」と全く想像がつかず・・・。それから初めてその歴史を学び、実際に何度も兵庫県各地のため池を訪ねる中で次第に意識が変わっていきました。
雨の少なかった兵庫の土地で暮らすために、人々は知恵を絞り、苦労を重ねて雨をためて生きる為の水を蓄えよう! と数えきれないほどのため池を築いてきたそうです。その思いを知ってから水面を見ると、まるで先人の汗や涙の輝きのように感じられました。
「のどかな風景や緑豊かな田畑を守り、次の世代へと受け継いでいかなければならない」そう強く思うようになり、私は歌を通じてため池をもっと身近に感じてもらえるように取り組もうと思ったのです。
兵庫県はこのような景色が西へ行くほど多いです♪ 淡路島にもたくさん!!!
ため池は農作物の用途だけでなく、防災の面でも大切な役割を果たしています。大雨の時には水をためて洪水を防ぎ、地域を守る存在でもあるのです。実はその「防災」という視点は、私が関わっているアマチュア無線の世界とも深く通じています。災害時にライフラインが途絶えても、無線の電波は人と人をつなぎ、命を守る大切な役割を担います。私はこの二つに携わっていることを思うと、「これはご縁であり、使命なのかもしれない」と勝手に思っています(笑)。
ただ防災に関わる立場でありながら、自分がその知識を深く持っていないことに気づきました。「もっと知識を持ち、しっかり伝えていかなくては」と考え、防災士の資格を取得しました。気象の詳しい知識もなかったので、アマチュア無線より難しかった気が・・・。今後は歌や活動を通じて、ため池のことだけでなく、防災の大切さも伝えていきたいと思っています。
子供に大人気のため池マンに変身(笑) 兵庫県庁にて
そして、兵庫県ではため池の大切さを知ってもらうために、クリーンキャンペーンや、天満大池アサザまつりなど、地域でさまざまなイベントが開催されています。かいぼり(ため池の維持管理作業の1つ)やレンコン掘りといった体験イベントも多く、地域の方々が楽しみながらため池のことを学ぶ機会になっています。私もこうしたイベントに呼んでいただき、歌を届けながら、ため池の役割や大切さを伝えています。こうして多くの方とふれあえることも、とても嬉しく感じています。
クリーンキャンペーン
9月は稲刈りの季節。黄金色の稲穂が実るこの時期もため池の水が稲作を支え続けています。改めて地域にとってかけがえのない存在だと・・・。そんな思いを込めて、兵庫県ため池保全活動のイメージソング『ふるさとの宝』が出来上がりました! この歌を通じて、昔の人々が築き上げてくれた景色や暮らしを、多くの方に感じていただけたら・・・ 興味を持つ扉になれば・・・ と思い、活動を続けています♪
この曲はだれでも自由に歌って聞いてほしいので、著作権フリーにしています♪ ぜひ下記からダウンロードして聞いてくださいね♪ 合唱用の伴奏譜面もありますので、あなたの地域でも広めてくださいね♪
♪「ふるさとの宝」(ダウンロード&視聴できます)
19box.net/masaco/wp-content/uploads/2018/11/hurusatonotakara.mp3
♪CD各通販サイト
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