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埼玉県狭山市で10.1GHz帯D-STARレピータが運用開始

2026年8月17日掲載

2025年2月に大阪市平野区、同年3月には東京都中央区日本橋浜町で10.1GHz帯D-STARレピータが開設され、SHF帯におけるD-STAR運用は一層の盛り上がりを見せている。そんな中、2026年6月27日、埼玉県狭山市で1エリアで2ヶ所目となる10.1GHz帯レピータが開設された。管理団体関係者から写真と詳細が届いたので紹介しよう。


レピータには430MHz帯用にGPアンテナと、10.1GHz帯用にはダイポールアレイアンテナが使われている

関東平野を見渡す絶好のロケーション

埼玉県狭山市は都心から約35km圏内に位置し、河川と平坦な台地が広がる地形が特徴だ。今回、同市内の7階建てビル屋上に設置されたD-STARレピータ(JP1YMJ)は、直接波でも関東平野全体を広くカバーできる、まさに恵まれたロケーションと言える。


関東平野が一望できるほどのロケーション

●JP1YMJ 10.1GHz帯D-STARレピータ設備概要
・局名称: 埼玉狭山10.1G(JP1YMJ B)
・運用周波数: ダウンリンク 10.2453GHz / アップリンク 10.1753GHz
・無線機: ID-RP1200VD(改造機)+ CX-10G(改造機)
・終段管: HMC952A×1(電圧 6.0V / 定格出力 0.5W)
・空中線: 単一型(自作ダイポールアレイアンテナ)

●自作と改造で実現した10.1GHz帯システム
設置に向けた検討は、すでにほかの地域で10.1GHz帯のレピータを開設していた関係者に相談する形で2025年2月頃からスタート。同年6月には候補地が決まり、具体的な調整が進められた。

現在、10.1GHz帯のレピータ装置は市販されていない。そのため本局も、平野や浜町のレピータ同様、IC-905用の10GHzトランスバーター「CX-10G」を改造してIFを2400MHzから1200MHzへ変更。そこに1200MHz帯D-STARレピータ装置「ID-RP1200VD」の改造機を接続することで、10.1GHz帯への対応を実現している。

またアンテナには、自作のダイポールアレイアンテナを採用。ダイポール特性を持つ複数の放射素子を一定間隔でアレイ状に配置することで、より高い利得を得る構造となっている。


10GHzトランスバーター「CX-10G」の改造機と10.1GHz帯用ダイポールアレイアンテナ


アンテナの利得比較(参考値)


JP1YMJには、10.1GHz帯レピータの他に430MHz帯レピータも設置されている


現地に設置された10.1GHz帯レピータの動作を確認している様子


6月29日に公開された、アイコムの最新版D-STARレピータ局マップより
赤色の「埼玉狭山 JP1YMJ」は10.1GHz帯レピータを含むことを意味している

●開局直後から大きな反響
SHF帯愛好家が多い1エリアということもあり、6月27日の運用開始以来、アクセス数は順調に伸びている。D-STAR管理サーバーの「運用ログの参照」を確認すると、驚くことにゲート越えにおいては430MHz帯よりも10.1GHz帯の方が中継先レピータとして多くアクセスされているほどだ。

1エリアで2ヶ所目となったこの10.1GHz帯D-STARレピータの誕生は、今後のSHF帯アクティビティをさらに加速させる大きな一歩となるに違いない。

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