2015年8月号
ニュース
台風一過、「第20回 関西アマチュア無線フェスティバル(KANHAM2015)」開催
7月18日(土)、19日(日)の2日間、大阪府池田市の池田市民文化会館をメイン会場に、関西最大のアマチュア無線イベント、「第20回 関西アマチュア無線フェスティバル(KANHAM2015)」が開催された。
「第20回 関西アマチュア無線フェスティバル(KANHAM2015)」のメイン会場となった池田市民文化会館。初日の夕方には青空が見えるまでに天候が回復
今年は開催前日に台風11号が四国に上陸、北上しながら中国地方を縦断するという悪天候に見舞われた。会場の池田市付近も24時間雨量が200mmを超え、一時は市内の一部に避難勧告が出るなどしたことから、イベントの準備やアンテナの設営などに影響が生じた。幸いにも開催初日の18日は午前8時までに雨が止んだが、関西エリアのJR各線が軒並み運休、高速道路の閉鎖で大渋滞が発生するといった状況の中でのスタートとなった。
オープニングセレモニーで挨拶する、JARL会長の山之内俊彦氏(JA7AIW)
イベントは午前10時にJARL会長の山之内俊彦氏(JA7AIW)、JARD会長の有坂芳雄氏(JA1HQG)、JAIA会長の井上徳造氏(JA3FA)らによるオープニングのテープカットで始まり、待ちかねていた多数のアマチュア無線家が入場を開始。メーカー・販売店コーナーやクラブ展示コーナーなどは掘り出し物を探す入場者たちであっという間に埋め尽くされた。
開場からわずか15分、クラブコーナーは掘り出し物を探す入場者たちで埋め尽くされた
メーカー・販売店コーナーも大盛況
池田市民文化会館に隣接する豊島野公園で行われたフリーマーケット。台風の影響であちこちに大きな水たまりがあったが、午後には砂が運び込まれて整地された
関西アマチュア無線フェスティバルは、毎年子ども向けのイベントを多数開催することでも知られ、今年も「電子工作教室」「こども科学スタンプラリー」「JAXA×JARLコズミックカレッジ」などが開催されたほか、小ホールでは松竹芸能所属のお笑いコンビ、ボルトボルズによる「笑ってためになるサイエンスショー」が毎日1回上演され、舞台上で繰り広げられる楽しい科学実験に親子連れが大爆笑するシーンが見られた。
「電子工作教室」「こども科学スタンプラリー」など、子ども向けのイベントも多数。申し込みには長い行列ができた
お笑いコンビ、ボルトボルズによる「笑ってためになるサイエンスショー」は親子連れに大人気
このほか、会場内ではKANHAM2015の記念局「8N3AA」「8J3XX」の公開運用や、さまざまな講演やフォーラム、ラジオの公開生放送やライブが開催されたり、メイン会場から徒歩2分のカルチャープラザでは19日に「ICOM 関西アマチュア無線フェスティバル 特別イベント」が開催され、IC-7851視聴会をはじめ、アイコム本社ショールームに展示されている「懐かしの名機」の特別展示、「IC-7851の魅力を紹介」「防災にここまで使えるD-STAR」の講演も行われた。
小ホールで行われた防災シンポジウム「震災20年 KANHAM20年 ~災害に対するアマチュア無線の備え~」で報告された、東大阪市災害非常通信協力隊の活動状況
KANHAM2015の記念局「8J3XX」を運用する、歌手のMasacoさん(JH1CBX)
カルチャープラザで行われた「ICOM 関西アマチュア無線フェスティバル 特別イベント」での講演、「防災にここまで使えるD-STAR」の模様
IC-7851がじっくり操作できる視聴コーナーも設置された
天候は徐々に回復し、初日の夕方には青空も見えるまでに回復したが、台風による交通機関の乱れなどが影響したことから、のべ入場者数は初日(18日)が4,500名、2日目(19日)は3,500名、合計8,000名と、前年比1,000名の減少となった。なおイベントは来年も同時期に開催される予定だ。