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2025年7月1日掲載
一般社団法人 日本アマチュア無線連盟(JARL)は6月22日(日)に東京都千代田区の民間会議施設で「第14回定時社員総会」を開催した。
JARL「第14回定時社員総会」の模様
JARLは一般社団法人に移行した2011(平成23)年度から、代議員である「社員」(定数138名、一部地域で欠員があるため開催時点の総数は134名)が集まり、この1年間の決算や重要事項の審議を行う「定時社員総会」を毎年6月下旬に開催している。
会場はこれまで、東京都新宿区の民間会議施設を使用していたが、使用料が大幅に値上げされたことから、今回からは秋葉原電気街に近い東京都千代田区の民間会議施設(ステーションコンファレンス万世橋)に移った。
今回の会場となった「ステーションコンファレンス万世橋」が入居するJR神田万世橋ビル。旧・交通博物館の跡地に2013年に竣工したオフィスビルだ
今回は2年に一度の通常選挙が開催されない年なので、理事候補者らの選任は議題にないが、定款や規則改正を中心に9つの議題が審議されることで注目を集めた。
会場入口の受付風景
13時ちょうどに開会し、冒頭で森田会長(JA5SUD)が「会長就任以来、クリーンな事業運営に努めるべく、“積極的な活動と情報の発信”“組織運営の透明化”を2本の柱として進めてきた。この1年は来年のJARL創立100周年、その翌年の日本におけるアマチュア無線100年を迎える準備と、社員総会における情報公開、組織運営を合理的に行うために常務理事の新設、役員と社員や支部長の意見交換を目的としたメーリングリストの開設、理事会報告への詳細記載といった取り組みを進めてきた。令和6年度の収支は1,890万円の赤字になったが、これはコロナ禍の令和3年度を除くと赤字幅が最も少ない。今後は中期的・長期的な財政改善に取り組み、社員の皆様の理解と協力で2本の柱をもっと進めていきたい。今回は重要な判断を要する議案もたくさんあるので、スムーズな議事進行にご協力をお願いしたい」という趣旨の挨拶を行った。
挨拶する森田会長(JA5SUD)
議事開始前に事務局が行った総会成立審査の結果は下記のとおり。出席数が定款に規定された社員総数の過半数(68名)を超えているので総会は成立した。
・議決権を有する社員の総数: 134名(議決権数 134個)
・6月22日 12時50分現在の出席社員数: 102名
・議決権行使書の提出社員: 9名
・委任書面による出席社員: 13名
・合計出席数: 124名
会場正面、向かって左側は常務理事と理事が着席
向かって右側は会長、副会長、JARL事務局関係者が着席
回の社員総会は前回同様、社員が事務局に事前提出した「準備書面」(質問や意見・要望を記載したもの。提出は任意)の内容と、それに対する執行部や事務局などからの回答が総会の2日前にJARL Web(会員専用ページ)で一般会員にも公開され、その内容以外の質疑を受ける形で進行した。
議長団はJJ4KME古城氏(右)とJF1RPZ出田氏(左)が務めた
また総会会場の広さの関係から、今回は一般会員の傍聴は事前申し込み制によるインターネット配信(Zoom)で行われ、総会に出席できない一般会員も議事内容が分かるようになった。
今回の社員総会の模様は事前申し込みをした一般会員にもZoomでライブ配信された
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