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Short Break

バンドスタッキングレジスター

アイコムの固定機に搭載されているバンドスタッキングレジスターという便利な機能をご存じだろうか。この機能は、アイコム機では実に30年以上も前のHF機にすでに搭載されている。今回はこの機能を紹介したい。


バンドスタッキングレジスター、、、どんな機能か?

英語で綴るとBand Stacking Registerとなり、Registerなので何かを登録する機能を持っていることになる。具体的には、運用バンド(例7MHz)を別のバンド(例50MHz)に変更した際に、元のバンド(例7MHz)で最後に自分が使っていた周波数(例7070kHz)とモード(例LSB)を無線機が自動的に登録し、再びそのバンド(例7MHz)に戻ったときに、登録された周波数(例7070kHz)とモード(例LSB)が呼び出されるという機能だ。

このため、元のバンドに戻っても無線機はバンドごとに決められたイニシャライズの周波数とモードを表示するのではなく、最後にオペレーターが使っていた周波数とモードを表示する。そのため運用する際も新たに周波数やモードを元に戻す必要がない。この動きが意識せず多くのアマチュアが30年以上も使っているところを考えると、すっかりユーザーに定着してしまった動き、つまり機能といえる。この機能、メーカーの取説にも大きく説明されていない。自動的にレジスターに記憶されるので特に意識して操作する必要がないからだ。

このバンドスタッキングレジスターは、当初はバンド毎に1つずつだったが、その後バンド毎に3つずつ持つようになり、運用しているバンドのバンドキーを押す毎に3つのレジスターを切り替えられるようになったので、例えば各バンドでSSB、CW、RTTYの3つのモードで分けて使用することも可能になった。

IC-9700のバンドスタッキングレジスター

最近のアイコムの無線機では、IC-9700やIC-705にこの機能を見ることができる。それ以前の製品にももちろん搭載されているが、裏方の機能としてオペレーターをサポートしており、登録内容を目視一覧確認することができなった。ところがIC-9700とIC-705では、初めてこの機能が表舞台に出てきた。

IC-9700を例にとってその表に現れたバンドスタッキングレジスターの機能を見てみよう。まず、バンドスタッキングレジスターに自動的に登録された周波数やモードは下のような画面で目視確認することができる。144MHzバンド、430MHzバンド、1200MHzバンドの各バンドには3つずつの登録がすでにされているのが分かる。


図1 IC-9700のスクリーンでバンドスタッキングレジスターを表示

操作方法

IC-9700の取扱説明書にはこの機能の説明が簡単に記載されているが、操作方法が詳しく記載されているわけではない。操作方法は取扱説明書を特に読まなくても操作できる理想的な機能だからといえる。とはいえ、簡単にその機能を実際のスクリーン操作で確認しておきたい。

まず、144.47MHzでRTTYを運用していたと仮定する。次に433.36MHz DVにQSYし、D-STARのシンプレックスで運用を行う。再び2mのRTTYが気になり144MHz RTTYにQSYをおこなう、といった一連の流れを下のスクリーンで説明する。


上の操作方法でも分かるが、バンドを切り替えることで、切り替える前に運用していた周波数とモードが自動的に登録されている。便利な機能だ。

その他

この機能、これまではどのバンドにどの周波数とモードが登録されていたか分からなかった。それでも、元のバンドに戻ると最後に使っていた周波数とモードが表示されているので、そのまま自然に運用していた。IC-9700以降、IC-705でも上のようにバンドスタッキングレジスターの登録が目で見えるようになったので大変使いやすくなった。

CL

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