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特別寄稿

台湾の秋葉原に行ってきた(その1)

月刊FBニュース編集部

日本のアマチュア無線家なら「秋葉原」を知らない人はいない。台湾が好きなアマチュア無線家も台湾の秋葉原といわれる「光華商場」を知らない人はいない。何を買うわけでもなく、ついつい行きたくなるのが何か怪しそうなものを売っている光華商場のお店。ところで「光華」はカタカナで書くと「コンファ」の発音が近いように思う。


写真1 台湾の勢いを感じる朝の通勤ラッシュ

2. 準備その1 台湾のSIMカードを買おう

さて、台湾桃園国際空港に到着して台北市内に行く前にまずは日本から持ってきたスマホの準備から始めよう。電話を掛けなくても台湾の行く先々の情報収集やLINEで友人との連絡にはやっぱり通信は大事だ。空港内で手荷物を受け取り、無事税関の検査を通過すると自動ドアの向こうは台湾。ドアを出て左手の方向に進むと突き当りにSIMカードを販売している電話会社のコーナーがある。1週間データ通信使い放題で450元から500元(1台湾元=約4円)。難しい中国語は一切不要。英語が分かれば自分の滞在する日数を、例えば「Three days」とか「One week」とか、最低の英語で話すだけ。あとは店員さんが何も言わずにスマホの設定までやってくれる。SIMフリーのスマホさえ持参すれば、実に簡単だ。


写真2 台湾桃園国際空港内のSIMカードを販売している電話会社

3. 準備その2 悠遊卡を買おう

表題の「悠遊卡」。この漢字はなんだ? 特にこの「卡」の漢字は見たこともないし、意味も分かり難い。実はこの文字、カードという意味の漢字。発音をカタカナで書くとすれば「カ」が一番近いと思う。このカードは空港から台北市内に移動する地下鉄(MRT)、あるいは台北市内でバスの乗車、さらにはコンビニでの支払いもこのカードでできるので1枚あればキャッシュレスで動けるので大変便利。ICOCAやSUICAと同じだ。カードは駅構内の自動販売機でも買えるが、せっかくの台湾なので窓口で購入するのも面白い。でも「悠遊卡」はなんと発音するのかが分からない。この漢字を紙に書いて渡すのも手だが、この際、中国語の四声は無視して思い切ってカタカナで「ヨウヨウカ」といってみよう。デポジットは、100元。500元札を出すと100元がデポジットで400元が自由に使えるチャージされた金額となる。400元、つまり日本円で約1,600円だ。


写真3 便利な悠遊卡(カード)

4. MRTで光華商場に行こう

台北の中心地といえば台北駅。中国語では「臺北車站」と書かれている。ここを中心に5つの異なった路線のMRTが走っている。各々の路線は色分けされているので分かりやすい。乗車する場所にもよるが、光華商場に行くには台北車站からだと路線図の青色の板南線を南港展覧館方面行きに乗車する。一つ目が善導寺駅、その次が光華商場の最寄りの駅である忠孝新生駅だ。乗車のときも下車のときも改札機でICOCAやSUICAと同じように悠遊カードをタッチする。


写真4 台北駅構内(地上レベル)

5. 光華商場の最寄りの駅「忠孝」に着いた

MRTは地下鉄であるので、どの出入口に出るかで方向が異なる。地上に出てきたところで空を見上げ、臺北科技大學の建物を探すとよくわかる。20階ぐらいのビルであるので探しやすい。地図があれば新生南路一段と八徳路二段の交差点を目印に行く手もある。とはいえ、持っているスマホに「光華商場」あるいは光華商場の住所を打ち込めばスマホが連れて行ってくれるので間違いはない。


図5 光華商場の近くの臺北科技大學(左)、 臺北科技大學の学生たち(右)

6. ここが光華商場

臺北科技大學を横に見ながら少し歩くと「光華商場」のビルが見えてくる。20年ほど前に来た頃にはこんな立派なビルはなかった。怪しげなお店に入るのが楽しみのアマチュアには、きれいすぎて入りづらい。開店間際だったためか、来店客もまばらでシャッターの閉まったお店もあった。


図6 光華商場のビル(左)、立派な入り口の自動ドア(右)

一階は、パソコンや携帯電話の販売フロアー。おなじみの有名ブランドが展示されている。二階以上に行くとお目当ての無線機やパーツを売っている店が軒を連ねる。


図7 1Fのパソコンショップ(左)、無線機ショップ(右)


図8 右上の2台は出力10W(左)、日本のメーカーの無線機も販売(右)


図9 様々なパーツが売られている。眺めているだけでもおもしろい

日本では技適が通らないような144/430MHz帯の5W FM Dual Bandトランシーバーが多くのお店で見受けられた。中には、出力連続10Wが特長として販売されているトランシーバーもあった。店員さんに連続10Wは本当か、と問うと「真的」(ほんとうだ)と返事が返ってくる。Ummm.

アマチュア無線で使うアンテナもいくつかのお店で販売している。パッと見た感じは国内のアンテナメーカーのパッケージデザインとほぼ同じ。

さて光華商場の最寄りのMRTの駅の近くに臺北科技大學があると先に説明した。その大学の道路を挟んだ向かいに下の写真の入り口がある。「光華国際電子廣場」の看板の下をくぐり怪しげな地下道に入ると、そこはアマチュア無線家の天国のようなところである。我々アマチュア無線家にはたいへん興味をそそるようなものを売っているのでここは必見の価値あり。


図10 地下のお店に続く入り口(左)、地下に降りる階段(右)


図11 地下のお店の無線機ショップ(左)、変換コネクタの数々(右)

日頃のアマチュア無線で特にこれといった小物を購入する必要もなかったが地下のお店で数点の小物を購入した。何かの折にその小物の性能を測定器で見て評価したい。お楽しみに。

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