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JARL、2025年分アンテナ保険の募集開始

2024年10月15日掲載

JARL(一般社団法人 日本アマチュア無線連盟)が会員向けに行っている「アンテナ第三者賠償責任保険【施設所有(管理)者賠償責任保険】」の2025年分の募集が、10月1日からスタートした。年間保険料は敷地1か所あたり1,600円。今年の受付は12月2日(月)の払い込み分をもって締め切られる。昨年からインターネットによる申し込みも可能になっている。


アマチュア無線局のアンテナの例。日常的な点検・保守は欠かせないが、万一に備えて賠償責任保険にも加入しておきたい

JARLが会員向けに行っている「アンテナ第三者賠償責任保険【施設所有(管理)者賠償責任保険】」は、自宅に所有・管理しているアンテナやタワーの不備に起因して、第三者にケガをさせたり、物を壊したりしたことにより、民事上の賠償責任を負ってしまった場合に備える年間契約(掛け捨て、自動更新なし)の保険で、毎年多くのJARL会員が加入している。


JARLが作成したアンテナ第三者賠償責任保険制度のリーフレット。「JARL NEWS」2024年秋号にも封入されている

申し込みは年1回で、毎年秋から年末にかけて翌年分の申し込み募集が行われているが、現在受付中の2025年分(令和7年分)は、12月2日(月)のゆうちょ銀行払い込み分で締め切られる。支払限度額は「身体障害・財物損壊共通 1事故につき5億円」で「使用不能損害拡張補償特約」も付帯。保険金額は「敷地1か所あたり1,600円」と前回までと変わらないが、昨年からインターネットによる申し込みも可能になっている。募集概要は次のとおりだ。

●募集期間: 2024年10月1日から、2024年12月2日の郵便局(ゆうちょ銀行)払い込み分まで

●保険期間: 2025年1月1日16時から2026年1月1日16時まで

●支払限度額: 身体障害・財物損壊共通 1事故につき5億円

●免責金額: なし

●被害者治療費等補償特約: 1名:通院3万円/入院10万円、重度後遺傷害・死亡50万円/1事故・保険期間中1,000万円

●初期対応費用補償特約・訴訟対応費用特約,使用不能損害拡張補償特約: 1事故・保険期間中につきそれぞれ1,000万円

●年間保険料: 1,600円(設置敷地1か所あたり)

●申し込み方法:
①所定の「加入申込票」に記入し、郵便局から振り込む
「JARL NEWS」2024年秋号(10月発行)に綴じ込まれている専用の加入申込票に記入し、郵便局(ゆうちょ銀行)から保険料を振り込み(送金手数料は申込者負担)。加入申込票が手元にない場合はJARL会員部会員課(メールアドレス kaiin@jarl.org)に請求のこと。


「JARL NEWS」2024年秋号(10月発行)に綴じ込まれている専用の加入申込票に記入して郵便局の窓口へ持参し、保険料を振り込む

②インターネット上の専用サイトで申し込み後、ゆうちょ銀行へ振り込む
昨年から利用できるようになった方法。インターネット上に開設された専用サイトにアクセスし、加入申込票フォームに必要事項を入力し送信する。その後、ゆうちょ銀行の指定口座へ保険料を振り込む(フォーム上には振込予定日の記入欄があるので、必ずその日に送金する)。専用サイトのURLアドレスは下記。
https://reg34.smp.ne.jp/regist/is?SMPFORM=ohme-maqapc-220dd34b91e50255f31c0e2e738101c7


インターネット上の専用サイト。このフォームに必要事項を入力して送信。保険料はネットバンキングなどから、ゆうちょ銀行の指定口座に振り込む

ちなみに、保険料1,600円を振り込む場合の手数料だが、①の「加入申込票」に記入して郵便局の窓口で送金した場合は203円(郵便局のATMを利用すると152円)。②のインターネット上で申し込みを済ませ、ネットバンキングからゆうちょ銀行の指定口座に振り込んだ場合の手数料は、金融機関によって異なるが三井住友銀行と三菱UFJ銀行は154円、みずほ銀行は150円となっている(2024年10月1日現在)。


保険料を支払うと、年明けに「賠償責任保険加入者証」が郵送されてくる

この「アンテナ第三者賠償責任保険【施設所有(管理)者賠償責任保険】」は、2018年度の募集から、年間保険料はそのままに、1事故あたりの支払限度額(身体障害・財物損壊共通) が2億円から5億円に改定され、さらに「使用不能損害拡張補償特約」が追加されるなど内容が充実。加入者数(敷地数)は2014年度が5,716件だったものが2018年度は7,940件、2021年度は8,629件と増加。アマチュア局数が減少傾向にあるが2024年分も8,400件以上の加入があったという。

なお、タワーが2基以上ある場合も、同一敷地内であれば1か所として計算される。詳しい案内は「JARL NEWS」2024年秋号(10月発行)に掲載されているほか、JARL Webの案内ページ(https://www.jarl.org/Japanese/5_Nyukai/Hoken/antena.htm)でも紹介されている。

この保険に加入していたおかげで、「メンテナンス不足のタワーが倒壊し隣家を破損」「アンテナが取り付け不備で落下し駐車中の他人の車両を破損」といったケースで、実際に保険金が支払われた事例もあるという。


アンテナ第三者賠償責任保険の支払い事例

自宅の敷地や屋根、ベランダなどにアンテナやタワー類を建てているアマチュア無線家(JARL会員)は、日常的な点検や保守は欠かすことができないが、その上で“万一の備え”として、加入を検討してはいかがだろうか。

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