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東海ハムの祭典開催

2024年10月15日掲載

9月29日(日)、第56回東海ハムの祭典が岡谷鋼機名古屋公会堂で開催された。本年も通常の対面による参加とZoomミーティング(ブレークアウトルーム)を使用したオンライン参加の両方で実施され、参加者数は2,800名と昨年の参加者を上回った。

東海ハムの祭典は、日本で一番古いアマチュア無線のイベントで、今回のテーマは「みんなが主役 未来へとどけ 新しいアマチュア無線」と題され、様々なイベントや展示が行われた。


会場の岡谷鋼機名古屋公会堂 朝から多くの来場者が詰めかけた


オープニングセレモニーの様子。来賓によるテープカット

会場内の各部屋では、様々なイベントや展示が行われた。それぞれのイベントをフロアごとに紹介する。

●2階、3階: ビジネス展示、一般展示、DXCCフィールドチェック
2階、3階ではビジネス展示、一般展示が行われ、展示された無線機の感触を確かめたり、各種パーツやジャンク品の品定めする人で賑わっていた。また3階和室では恒例のDXCCフィールドチェックも行われていた。


一般展示はどの部屋もお目当ての品を探して大勢の来場者で賑わった

●4階: イベント、講演など
4階では様々なイベントや講演会、メーカー展示、展示のみの団体の出展が行われた。ロビーには特別記念局(8J2TKI/2)の運用ブースが設置され、通常の記念局運用や体験運用が行われ、JARL森田会長(JA5SUD)も式典後に送信側マイクを握って運用した。


8J2TKI/2を運用するJARL森田会長

また特別記念局の横では、名古屋大学アマチュア無線研究会(JA2YKA)と中部大学無線部(JA2YEF)の合同によるSHF帯ATV実演が行われた。送信側は、カメラの上部にドローン用FPUユニットとホーンアンテナを取り付けてFM-ATVで送信し、受信側はIC-905のATVモードで画像を受信していた。なお送信側は保証認定による免許を取得済みで5.6GHz F8W 600mWで送信されていた。


送信側。赤い円筒状がアンテナ、下の青い箱にはFPUユニットが入っている


受信側(IC-905)

また、ホール控室で行われていた親子電子工作教室では、「モリコロ・ウィンカー」、「ぴかぴかハッピークローバー」、「ぴかぴかジャンケン」の3種類の工作教室が行われ、中でも初登場の「ピカピカじゃんけん」基板に「グー」、「チョキ」、「パー」が印刷されたルーレット状のもので「スタート」、「ストップ」スイッチで動作させていて、設計者自ら来場者に説明し参加者に工作の楽しさを伝えていた。



ハンダ付けなどの電子工作体験が行われた

集会室では、毎年恒例となっている「届け! 若者の声サミット」や、東海総合通信局による「電子免許状等 電子申請届出システムの刷新について」、JAIA講演で株式会社JVCケンウッドによる「TH-D75でもっと楽しむAPRSとD-STAR」、愛知県防災安全局による「愛知県の災害応急体制について」などの講演会などが行われた。


届け! 若者の声サミットでは、Zoomも利用し遠隔の若者たちととのディスカッションもあった

東海総合通信局による「電子免許状等 電子申請届出システムの刷新について」の講演は、来年の1月に電波利用電子申請システムが全面的にリニューアルされるのを受け、次期システムのシステム仕様のうちLiteユーザーを対象とした部分についての説明があった。

JAIA講演では、株式会社JVCケンウッド の中村氏によりTH-D75を活用した、APRSやD-STARの運用についてのコツやポイントについての説明があった。


株式会社JVCケンウッド 中村氏による講演

4階ホールでは、各メーカーの展示や、クラブなどの純粋展示が行われた。どのメーカーブースにも、来場者がたくさん訪れていた。アイコムブースでは、8月のハムフェアで発表したIC-7760などを展示し注目を集めていた。また、月刊FB NEWSもこのホール内でブース出展し、特製クリアファイルの配布などを行った。


4階ホールではメーカー展示などが行われた


アイコムブース。IC-7760などが実働展示された

●大ホール
ミニコンサートや来賓を迎えた式典、や表彰式、抽選会が行われた。


コンテスト表彰式の様子

次回の第57回東海ハムの祭典は、2025年10月26日(日)に岡谷鋼機名古屋公会堂で開催されることが決まった。

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