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総務省、電波利用電子申請サイトをオープン

2025年1月15日掲載

総務省は2025年1月6日に、無線局の開局や変更などの手続きが行えるサイト「電波利用電子申請」(https://www.denpa.soumu.go.jp/)をオープンした。従来、業務無線局やデジタル簡易無線の登録局向けとして「電波利用 電子申請・届出システム」、アマチュア局向けには「電子申請・届出システムLite」という2つの電子申請サイトが開設されていたが、これらを統合しリニューアルを図ったものだ。


1月6日にオープンした「電波利用電子申請」サイトのトップ画面

「電波利用電子申請」のログイン方法

アマチュア無線局の免許人で、これまで「電波利用 電子申請・届出システムLite」のユーザIDの発給を受けていた人で、昨年12月10日までに「登録していた連絡用メールアドレスが、@denpa.soumu.go.jpからのメールを受信可能であったこと」「複数のアカウントを利用していた場合、同じ連絡用メールアドレスを使用していなかったこと」の2点を満たしていれば、新サイト「電波利用電子申請」は、旧「電波利用 電子申請・届出システムLite」で使っていたユーザID(=メールアドレス)を使い、新たなパスワードの設定を行うだけで利用可能になる。


旧「電子申請・届出システムLite」のアカウントを所持しているアマチュア局の免許人に向けた案内画面。パスワード設定画面へのリンクも掲載されている


旧「電子申請・届出システムLite」のアカウント所持者は、「電波利用電子申請」のログイン用に新しいパスワードを設定しなくてはならない。少々紛らわしいが「パスワードをお忘れの方」の画面で設定する


「電波利用電子申請」で使うパスワードを自分で決めて登録する

しかし、旧「電波利用 電子申請・届出システムLite」のユーザIDを持たなかったり、ユーザIDを失念したり、1つのメールアドレスで複数のアカウントを使用していたアマチュア局の免許人は、新規で「電波利用電子申請」アカウントの発行手続きを行う必要がある。
(https://www.denpa.soumu.go.jp/signup)


旧「電波利用 電子申請・届出システムLite」の利用者に向けた、初回ログイン方法と過去の申請データ引継ぎのフローチャートも公開されている
(https://www.tele.soumu.go.jp/lp_tele/images/img_login-data_transfer.png)

実際にログインする場合だが、ユーザIDと新規設定したパスワードを入力した上で、登録したメールアドレスまたはサイトにあるQRコードをスマートフォン用認証アプリにかざして表示される「ワンタイムパスワード」を入力する。それ以外に「マイナポータルを利用したログイン」「電子証明書によるログイン」「GビズIDによるログイン」も可能だ。


登録メールアドレスに送られてきたワンタイムパスワードを入力して認証すればログイン完了となる

メニュー画面と過去の申請データ引継ぎ

こうしてログインすると「アマチュア局専用の簡易な手続き」のメニュー画面が現れる。旧「電波利用 電子申請・届出システムLite」と同様、申請・届出メニューの4種類(「開局申請」「再免許申請」「変更申請・届出」「廃止届」)、申請後の手続きメニューが2種類(「補正後提出」「取下げ願」)から行いたい手続きが選択できる。


ログインが完了するとメニュー画面が表示される

再免許申請、開局申請、変更申請・届出の説明画面は、旧「電波利用 電子申請・届出システムLite」よりもわかりやすい印象だ。


「変更申請・届出」の事前準備を説明した画面

ところで、過去に「電波利用 電子申請・届出システムLite」で申請した際の履歴を見たり、過去の申請データの一部を流用して新たな申請手続きを行ったりしたい場合は、「データの引継ぎ」という手続きが必要になる。


「データの引継ぎ」を行わない状態だと、マイページから「過去申請履歴照会」を見ても、何も表示されない

データ引継ぎの方法だが、マイページの「アカウント管理」にある「データ引継ぎ」ボタンを押す。画面が変わったら旧「電波利用 電子申請・届出システムLite」で使っていたユーザIDとパスワードの入力を行う。あらかじめ調べておくと良いだろう。


マイページの「アカウント管理」にある「データ引継ぎ」ボタンを押す


この画面が表示されたら、旧「電波利用 電子申請・届出システムLite」で使っていたユーザIDとパスワードの入力を行う


データ引継ぎが完了すると、過去に「電波利用 電子申請・届出システムLite」で行った申請の履歴が表示されるようになる

また、これまで“届出システムLite”ではなく、「電波利用 電子申請・届出システム」のアカウントを取得し、デジタル簡易無線登録局などの手続きを行っていた人は、マイページにそのアカウント情報を追加することも可能だ。この場合は「電波利用 電子申請・届出システム」で使っていたユーザIDとパスワードが必要で、マイナポータルを経由して認証を行うことになる。

「電波利用電子申請」の新規アカウントの登録方法やログインの手順、申請メニューの使い方やデータ引継ぎの方法などは、詳しい説明がサイトに掲載されている。またヘルプデスクも開設されているので、まずは説明を見ながらログインに挑戦してみてはいかがだろうか。

「電波利用ホームページ」もリニューアルし名称変更

なお「電波利用電子申請」のオープンと同時に、総務省の「電波利用ホームページ」も1月6日から一部リニューアルし、名称も「電波利用ポータル」に変更された。


総務省の「電波利用ホームページ」も一部リニューアルし「電波利用ポータル」に改称された

これまで「電波利用ホームページ」に掲載されていたコンテンツの一部はURLアドレスが変更になっている。代表的なコンテンツへのリンクを掲載しておこう。

・電波利用ポータル 目的別メニュー
https://www.tele.soumu.go.jp/

・アマチュア無線とは
https://www.tele.soumu.go.jp/j/others/amateur/

・無線局等情報検索
https://www.tele.soumu.go.jp/musen/SearchServlet?pageID=1

・無線局免許手続様式
https://www.tele.soumu.go.jp/j/download/proc/

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