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PHONEで楽しむQRP通信

第22回 JRE駅スタンプラリーに便乗した都区内駅前QRV

JE1ECF 斎藤毅

2025年4月15日掲載

1. はじめに

東日本旅客鉄道株式会社(JR東日本・JRE)では2025年1月~3月の間で色々な駅スタンプラリーを開催していました。今回はこれらのスタンプラリーに便乗して都区内での駅前QRVを実施してみました。筆者にとってはスタンプラリーを楽しみながら一粒で2度おいしい試みでした。また、テーマを決めてハムライフ(移動運用)を楽しむ良いきっかけになりました。今回の行動も都区内パスを活用しました。開催していた駅スタンプラリーは以下の3つになります。


各スタンプラリーによる各駅でのQRVは運用時間30分を目安とし、IC-705+RH770にて430MHz・FM 5W(新宿駅を除く)にて運用しました。


トレインスタンプ台紙01


トレインスタンプ台紙02



上野東京ラインスタンプ台紙01


上野東京ラインスタンプ台紙02



品川線140周年スタンプ台紙



2. トレインスタンプラリーを楽しむ

当初は上野東京ライン開業10周年記念スタンプラリーのみを考えていましたが、近場の駅や重複駅があることから欲を出してしまい、当該スタンプラリーを行いました。上野東京ラインのスタンプラリー(品川駅、東京駅、上野駅、尾久駅、赤羽駅)と品川線のスタンプラリー(新宿駅)に金町駅、東十条駅、池袋駅、原宿駅を追加した合計10駅へ立ち寄りました。

金町駅では当初北口に出てみましたが、座ってQSOできる場所がなかったことから南口に移り、交番横にベンチを見つけ運用しました。東十条駅では赤羽方の北口で新幹線から離れた側の出入口付近で手すりの上にリグを置いて運用しました。池袋駅では筆者定番の運用場所であるメトロポリタン改札前の広場で運用しました。原宿駅では西口の参宮橋でリグを橋の欄干において運用しました。


金町駅スタンプ台


金町駅前QRV



東十条駅スタンプ台


東十条駅前QRV



池袋駅スタンプ台


池袋駅前QRV



原宿駅スタンプ台


原宿駅前QRV



新宿駅スタンプ台


品川駅スタンプ台



東京駅スタンプ台


上野駅スタンプ台



尾久駅スタンプ台


赤羽駅スタンプ台



トレインスタンプラリー時の運用実績


トレインスタンプラリーQSL

3. 上野東京ライン開業10周年記念スタンプラリーを楽しむ

このスタンプラリーが開催されていることを2/16(日)の夜に知りました。対象の駅は品川駅、新橋駅、東京駅、上野駅、尾久駅、赤羽駅、日暮里駅、三河島駅、南千住駅、北千住駅の10駅でした。比較的多くの行政区を周ることになるので移動運用にはうってつけとなりました。

2/17(月)の夕方にCMの帰りに品川駅に立ち寄りスタンプ用紙を手に入れ行動開始です。2/22(土)PMに北千住駅、南千住駅、三河島駅の順に廻り、2/23(日)の日中に日暮里駅、上野駅、尾久駅、赤羽駅、東京駅、新橋駅の順に回りました。2/17と2/22は冷たい風が吹き荒れ、つらい移動運用となりました。

2/23はぽかぽか陽気でしたが、人身事故と非常停止ボタンが押されたことのダブルパンチでダイヤ乱れが生じて駅間の移動には少々苦労しました。


上野東京ライン01


上野東京ライン02



新幹線の上を走行(神田駅付近)



(1) 品川駅【港区】
港南口ロータリー上の歩道橋上の広場にあるベンチに座りQRVしました。


品川駅港南口


品川駅スタンプ台


交信局数(実績)は2局でした。


(2) 新橋駅【港区】
SL広場の交番前で立った状態でQRVしました。


新橋駅


新橋駅スタンプ台



新橋駅前QRV01


新橋駅前QRV02


交信局数(実績)は3局でした。


(3) 東京駅【千代田区】
丸の内口ロータリーのベンチに座り、レンガ造りの駅舎を眺めながらQRVしました。


東京駅スタンプ台


東京駅前QRV


交信局数(実績)は約1時間で9局でした。


(4) 上野駅【台東区】
筆者の定番の運用場所、パンダ橋にて立った状態でQRVしました。


上野駅パンダ橋口


上野駅スタンプ台



上野駅前QRV



交信局数(実績)は2局でした。


(5) 尾久駅【北区】
駅前には落ち着いて無線のできる場所? がないので尾久車両センターをアンダーパスする地下道を抜けて、駅舎の反対側にある中里貝塚遺跡広場に向かいました。地下道壁は懐かしい車両写真が掲出されていました。座ることを目的に訪れた広場でしたが、一部工事中で座る場所なかったのでリグを芝生に転がし、地上高0mでQRVしました。


尾久駅


尾久地下道01



尾久地下道02


中里貝塚遺跡広場01



中里貝塚遺跡広場02


尾久駅近QRV


QRV体勢が悪く、昼時ということもあり、1局のみ聞こえた局にお声がけをして、交信実績につなげました。


(6) 赤羽駅【北区】
東口ロータリーの柵状? ベンチに座りQRVしました。


赤羽駅東口


赤羽駅スタンプ台



赤羽駅東口QRV



交信局数(実績)は3局でした。


(7) 日暮里駅【荒川区】
以前、南改札口前紅葉橋でQRVしたことがありますが交信できませんでしたので、今回は北口前の下御隠殿橋にベンチをみつけQRVしました。


日暮里駅北口


日暮里駅スタンプ台



日暮里駅前QRV



交信局数(実績)は3局でした。


(8) 三河島駅【荒川区】
当該駅は出口が北千住方先端に位置するので、上野方に降りてしまうとホームを移動するのに苦労します。周辺には運用可能な場所に心当たりがありませんでしたが、駅北側上野方に公園、駅南側ホーム下はベンチやトイレのある遊歩道が確認できました。筆者は移動距離の少ない駅南側のベンチでQRVしました。


三河島駅


三河島駅スタンプ



三河島駅前QRV



交信局数(実績)は2局でした。


(9) 南千住駅【荒川区】
ここでは日比谷線の高架をくぐり、JR貨物隅田川駅に近いバスターミナル(広場)にベンチをみつけQRVしました。


南千住駅スタンプ台


南千住駅前QRV


交信局数(実績)は6局でした。


(10) 北千住駅【足立区】
以前、下車した時に西側駅前ロータリー上の歩道橋が広いことを思い出し、歩いているとベンチを見つけたのでここでQRVしました。当日は風も強く少し寒い思いをしました。


北千住駅スタンプ台


北千住駅前QRV


交信局数(実績)は5局でした。



上野東京ラインQSL

4. 都区内6駅(旧品川線)開業140周年スタンプラリーを楽しむ

このスタンプラリーは2025年3月1日に開業140周年を迎えた赤羽駅主催で行われました。今回は数量限定の参加賞景品のゲットを考えていたので、駅ごとにスタンプ収集と駅前QRVを同時に行うのではなく、対象駅すべてのスタンプを収集したのちに戻る形で駅前QRVを実施しました。開催初日にスタンプ収集が完了(1時間半程度)したことで無事、景品をゲットすることができました、当日は前述したようにトレインスタンプラリー対象駅も回っています。

実行当初は対象6駅で駅前QRVも完了するつもりでしたが、代々木駅での線路障害により山手線車内で80分間足止めされたため、駅前QRV完了には2日間(3/1は赤羽駅をスタートし、板橋駅、目白駅。3/2は目黒駅をスタートし、渋谷駅、新宿駅)を要しました。


品川線 路線・運転系統の変遷


数量限定の参加賞景品

(1) 赤羽駅【北区】1885年3月1日開業
今回は西口ロータリーで運用してみました。見た感じベンチは発見できなかったため、立った状態でQRVしました。


赤羽駅西口


赤羽駅西口QRV


移動していた局にお声をかけて交信実績をつくる。


(2) 板橋駅【北区】1885年3月1日開業
板橋駅は北区滝野川に位置し、板橋区内の駅ではありません。当該駅には西口と東口があり、西口を出て道路を渡ると板橋区に入るようです。今回は東口ロータリー交番そばにベンチを見つけたので座って運用しました。


板橋駅スタンプ台


板橋駅前QRV


運用実績は以下になります。


(3) 目白駅【豊島区】1885年3月16日開業
この駅は山手線内で東京駅を起点として最も遠くに位置する駅だそうです、また、山手線では珍しく他路線との乗換駅ではありません。改札口は池袋方にあり、駅を出て右手に座って小休止できる場所があるのでこちらで運用しました。


目白駅スタンプ台


目白駅前QRV


運用実績は以下になります。


(4) 目黒駅【品川区】1885年3月16日開業
山手線内で駅名とは異なる行政区に位置する駅の1つで、駅名の由来は品川区内にある目黒不動尊からきているようです。今回もこの駅での運用は駅ビル屋上の空中庭園(階高6階)のベンチに座りQRVしました。


目黒駅スタンプ台




(5) 渋谷駅【渋谷区】1885年3月1日開業
日々進化? している渋谷駅だが、西口の東急プラザに向かう歩道橋にある踊り場(展望スペース? 下にはタクシー乗り場)、過去に144MHz・SSB1Wでの運用を行っている場所にて、首都高速3号線や国道246号(玉川通り)を望みながらリグを手すり上に置いて立った状態でQRVしました。


渋谷駅スタンプ台



運用実績は以下になります。


(6) 新宿駅【新宿区】1885年3月1日開業
この駅では新南口近辺で移動運用を行うことが筆者の行動パターンになっています。今回はバスタ新宿のある駅ビルの屋上(階高6階)にてQRVしました。この場所では過去に50MHz・SSBでQSOがなかなかできなかった苦い思い出があります。今回の移動運用の最終運用地になることから430MHz・FMのほか144MHz・SSBでもQRVしました。運用時間は各バンド30分程度でした。


新宿駅140周年ポスター

運用実績は以下になります。



品川線140周年QSL

5.おまけのJREネタ?

東日本旅客鉄道株式会社(JR東日本・JRE)では、2025年3月15日にダイヤ改正があり、中央線においてはグリーン車の有料運用(着席のほか、通路やデッキに立つことでグリーン車料金が徴収されます。故に通り抜けはできません)が始まりました。これまで首都圏内の中央線は10両編成でしたがグリーン車2両が増結され12両となりました。東京方から1号車、2号車・・・ 高尾方が12号車となり、グリーン車は4号、5号車になります。筆者はこのダイヤ改正前の無料運用中に2階建てグリーン車・車両に1度は乗車してみたいと思っていました。

ちょうどダイヤ改正前の最終日曜日に「休日おでかけパス」を活用し乗車することができました。降車駅は当該パスにおいて中央線内最遠の駅・大月駅です。

通常、中央線を利用するときは新宿駅(18きっぷ使用時は南武線を経由して立川駅)からになりますが、今回は無料のグリーン車への着席を目的にしたことから東京駅から乗車(もちろん2階席です)しました。お約束通り? 旅のお供にIC-705を持参しての乗車です。往路は特別快速高尾行き(4号車2階グリーン席)、途中高尾駅で乗り継ぎ、復路は特別快速東京行き(5号車2階グリーン席)に乗車しました。


東京駅先発列車


車内行路案内



車内停車駅案内(神田)


車内停車駅案内(新宿)



活用した「休日おでかけパス」


グリーン車側引戸



新宿のランドマーク ドコモタワー


車両基地を望む



目の前に現れる駅場内信号機


目線に見える電波塔



対向列車屋根


高尾駅にて降車



高尾駅からの211系の普通列車


復路 大月駅始発の中央特快


ついでに大月駅周辺で手ごろな移動運用場所はないものかと思っておりましたが、岩殿山の一角にある丸山公園を見つけました。ということで大月駅到着後に丸山公園をめざしました。しかし、途中の岩殿山の入口にベンチを見つけてしまったことから楽をしてしまい、このベンチに座りQRVを開始しました。目の前には富士山が見えていました。

運用開始は昼時であったことから各バンドほとんど聞こえない状態であったため、聞こえた局を呼ぶことにしました。CQを出した時に144MHz・SSBで唯一、平塚市の局に呼んでいただけました。


大月駅到着


途中、高月橋を渡る



岩殿山 強瀬登山口


岩殿山入口



430MHz 5エレ八木


144MHz 3エレ八木


交信実績は以下になります。



大月QSL

※2月・3月分のQSLカードは3/21に大塚のJARL本部に持ち込みました。交信頂いた方、ありがとうございました。お手元に届くまでしばしお待ちください。


JARL本部に持ち込んだQSLカード

★★★今年も開催します。第5回ICP★★★

今年も7月にQRP(出力5W以下)で運用する、IC-705ユーザーQSOパーティを開催します。
日程は2025年7月1日(火)0:00~7月6日(日)23:59
詳細は別紙の規約をご覧ください。

★★★小笠原村移動準備中★★★

アマチュア無線の移動運用だけの目的で小笠原村父島に渡航します。6月上旬の1航海6日を予定しており、既に宿の手配は完了しました。

今回はQRPでどれだけ交信できますでしょうか。昨年のリベンジです。自局のコールサインの冒頭に「JD1」をつけて運用します。微弱な電波へのお付き合いをお願いいたします。

★★★山手線駅前QRV 50MHz(PHONE)版再開★★★

3月後半から山手線駅前QRV 50MHz(PHONE)版を再開しました。

144MHz・430MHzとは異なり、各駅での1局のQSOが難しくなりますが、聞こえていましたら微弱な電波にお付き合いをお願いします。

今回はこれでおしまいです。

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